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深海生物と争う末期な世界線(仮※)用コーナー 6 ヶ月前
【国名】:モルトラヴィス帝国アステシア朝
【英名】:Mortravis Empire Astesia Dynasty(略名MEAD)
【独名】:Königreiche von Moltravis und Königreiche der Heiligen Krone des Heiligen Astesien
【正式名称】:モルトラヴィス諸邦ならびに神聖なるアステシアの聖王冠の諸邦
【人口】:195,890,558人
【最大兵数】:2,448,631人(1.25%)
【言語】:スペイン語、ポルトガル語、アラビア語、フランス語
【領土】:スペイン、ポルトガル、南フランス(ポワトゥ・シャラント、アキテーヌ、ミディ・ピレネー、ラングドック・ルシヨン、プロヴァンス・アルブ・コートダジュール、リムーザン)、ジブラルタル、モロッコ、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、赤道ギニア、クレタ島、エルサルバドル、モナコ、アンドラ、グアテマラ、ベネズエラ(一部)
【標語】:神聖たるアステシアの王権の下に立ち上がらんことを
【面積】:1,722,969km²
【国歌】:我らが神聖なる国土
【思想】:君主制
【皇帝】:モルトラヴィス2世(サビーネ・フォン・アステシア)
【構成国】:30ヵ国
モルトラヴィス帝国(英:Mortravis Empire Astesia Dynasty)は、西ヨーロッパに位置する君主制国家である。首都はエレクシア。イベリア圏の他、南フランスや南米など各地に領土が点在している。帝国本土は、北は大西洋に、東は地中海に面する。陸上では、北にレッドオーシャン王立合衆国、東にシュバルツ帝国と国境を接する。
漢字表記は雲。略称はME。
モルトラヴィス帝国(西∶Imperio Moltravis y dinastía Astesiana)は、アステシア家(アステシア=アブスブルゴ家)の君主により統治される領邦国家などの国家群による同君連合である。ディートリヒ・フォン・アステシアが支持者達と共にジブラルタル(現在のエレクシア)を解放し10代目伯爵を名乗った1991年が成立年とされる。
首都はエレクシアであり、1991年にジブラルタルから名称が変更され帝都と指定された。
【対外関係】
その他
帝国軍(陛下の軍、西:Ejército de Su Majestad)は、帝国本国並びに領邦など帝室属領の防衛を担当する軍事組織である。なお、帝国海上監視局やHEGOなどは軍備を限定的に保有するが、侵攻に加担せず防衛や治安維持を主目的としているため帝国軍には属さない。
カタルーニャやアストゥリアスといった帝国(アステシア王国)の同君連合下にある領邦の一部は、1992年に締結された"帝国領邦国土防衛権協定"にて限定的ながら軍事組織を保有しており、最終的な指揮権は最高司令官に属すると決められている。
設立:1991年
最高司令官:
サビーネ・フォン・アステシア※
ルミナス・エルネスティーネ
ルシアノ・エチェバリア
下位組織
帝国陸軍
帝国海軍
帝国防空軍
帝国航空宇宙軍
帝国戦略ミサイル軍
帝国特殊作戦軍
総人員:
1,156,640人
565,000人(予備役)
人口に占める軍人の割合:1.05%
<階級>
<組織>
※ 名目上
創設年:1991年
保有艦艇数:492隻※
帝国本国海軍∶381隻
諸王国連合海軍∶111隻
人員:
420,000人
230,000人(予備役)
モルトラヴィス帝国海軍(西:Armada Imperial de Mortravis。AIM)は、旧連邦海軍(カスティーリャ・シャホヴィニツィア連邦海軍。AFCS)を起源とする帝国の軍事組織である。帝国最大の軍事組織として、本国艦隊と支援艦隊、辺境艦隊の3つの艦隊群から構成され約500隻の艦艇を有する。4つの主力艦隊、2つの支援艦隊、3つの領邦艦隊からなる。
<組織>
<編成(本国艦隊)>
※小型艦艇(エアクッション艇、掃海艇など)を含む
創設年:1991年
人員:
398,000人
50,000人(予備役)
モルトラヴィス帝国空軍(西:Fuerza Aérea Imperial de Moltravis。FAIM)は、帝国の空軍組織である。防空を担当する帝国防空軍(西:Fuerza de Defensa Aérea Imperial de Moltravis、FDAIM)と、対外軍事行動に参加する帝国航空宇宙軍(西:Fuerzas Aeroespaciales Imperiales de Mortravis、FAIM)に分かれている。
2022年末まで、帝国戦術戦闘団と帝国戦略防空軍で構成されていたが帝国戦略防空軍の要たるザイドリッツ級の退役による組織再編によって帝国防空軍と帝国航空宇宙軍へと再編された。
【航空・防空軍】
各軍管区・作戦域における防空戦闘などを担当する。航空宇宙軍では帝国領外への進出も考慮され攻撃部隊が編成されているが、防空軍では軍管区内の防空に特化した編成となっている。
【軍事輸送航空コマンド】
輸送機を運用して、航空要員の輸送や作戦機向けの弾薬や燃料の補給などの航空兵站輸送といった航空支援作戦を行うほかに、陸上部隊の兵員・武器等の迅速な後方・前進基地間の展開・撤収を行ったり、空挺部隊の空中投下のような空中機動作戦といった陸上支援作戦を行う。
【遠距離航空コマンド】
戦略爆撃機を運用し、ミサイルや爆弾による通常攻撃並びに核攻撃を任務とする。
【独立ミサイル宇宙防衛軍】
敵のミサイル攻撃の早期警戒、宇宙空間の管制、帝都など主要都市を標的とする弾道ミサイルの迎撃を任務とする。
創設:1991年
人員:
263,640人
285,000人(予備役)
モルトラヴィス帝国陸軍(西:Ejército Imperial de Moltravis、EIM)は、モルトラヴィス帝国の陸軍である。なお、ICBMの運用はモルトラヴィス帝国戦略ミサイル軍が行っている。
イベリア管区軍
∟中央軍集団
∟北方軍集団
∟東方軍集団
∟西方軍集団
【戦車兵】
主に戦車部隊を構成する兵科。戦車部隊は火力、機動力及び装甲防御力に優れている。
【自動車化狙撃兵】
戦車部隊に追随できる機動力、戦闘力を有する兵科。単に戦場間を車両で移動するだけでなく、流動的な機動戦に参加する。帝国陸軍の中では最も基本となる兵科で、人員も多い。
【砲兵】
ロケット砲運用部隊と野戦砲兵部隊を管轄する兵科。
【戦略砲兵】
ICBMなどを運用する兵科。帝国戦略ミサイル軍の管轄下に入る。
創設:1990年
兵科:特殊部隊
人員:45,000人
モルトラヴィス帝国特殊作戦軍(西:
Fuerzas de operaciones especiales imperiales de Moltravis、FOEIM)は、モルトラヴィス帝国の特殊部隊である。創設はアステシア朝成立前のヴァイオレット朝の時代で皇帝権が保有していた特務部隊が前身。そのため別名、皇帝の牙(西:Colmillo del Emperador、CE)と呼ばれていたがアステシア朝成立とともにFOEIMに統合された。
特務作戦司令部
∟第14特務連隊「Erbsünde Ⅱ」
∟第22特務連隊「Erlösung Ⅱ」
∟第23情報センター
∟第29情報心理戦センター
∟第33海軍人員管理センター
∟第48監視センター
∟第64監視センター
∟第73独立指揮統制大隊
∟第98水中破壊工作支隊
∟第102水中破壊工作支隊
∟第124独立特務連隊「Gebet Ⅰ」
∟第168臨時特務予備連隊「M168」
∟第223臨時特務予備連隊「M223」
創設:2005年
人員:30,000人
モルトラヴィス帝国戦略ミサイル軍(西:Fuerza Imperial de Misiles Estratégicos de Moltravis、RIMEM)は、帝国のICBMやSLBMなど世界的な打撃力を持つ兵器の運用を統括すべく設立された軍事組織である。海軍の戦略潜水艦、空軍の戦略爆撃機など戦略級ミサイルを運用できるものはRIMENの管轄に入る。
最高司令部(在エレクシア)
∟中央戦略ロケット軍
∟第11独立戦略師団
∟第101独立戦略師団
∟第45戦略飛行隊
∟西方戦略ロケット軍
∟第14独立戦略師団
∟第201独立戦略師団
∟第7戦略飛行隊
∟東方戦略ロケット軍
∟第46戦略飛行隊
∟第51戦略飛行隊
∟第201独立戦略師団
創設:1991年
人員:
30,000人
5400人(予備役)
下部組織:
親衛騎士団
槍騎兵艦隊
王庭軍
帝国親衛隊(西:Guardia Imperial)は、皇帝及び帝室の護衛にあたる軍事組織である。事実上帝国政府の指揮下にある帝国軍とは違い、通常は大宰相、非常時に皇帝の指揮下に入る。
基本的には、皇帝の住まいがあるグラナダや帝都エレクシアに駐屯しており、帝国軍の対外軍事行動に参加する義務は"基本的には"ない。本部はアステシア王国グラナダ。
親衛隊最高司令部
∟親衛騎士団
∟第12親衛ロケット砲兵旅団
∟第155親衛戦車旅団
∟第159親衛自動車化狙撃兵旅団
∟第162国家防衛連隊
∟第191国家防衛連隊
∟槍騎兵艦隊
∟第1親衛艦隊
∟王庭軍
∟第1護衛隊「ゾフィーア連隊」
∟第2護衛隊「グン=ブリット連隊」
∟第3護衛隊「ヴィクトリア連隊」
創設:2022年
人員:
150,000人
60,000人(予備役)
下部組織:
ボリバル国防軍(西:Bolívar Wehrmacht)は、ヌエバ・アステシア王国の軍事組織である。
<元首>
1991年の建国時からモルトラヴィス1世が即位していたが、2022年3月に崩御し現在はサビーネ・パトリツィア・ルートヴィッヒ・フォン・アステシアがモルトラヴィス2世として即位している。
<内政>
1991年3月に帝国憲法が制定され、皇帝から任命を受けた大宰相が国家を運営する大宰相制が採用されている。国家元首である皇帝は、立法権を帝国議会とともに行使し、行政執行権を憲法に基づき行使する。4年毎に与党内から数名が選出され最終的に全国選挙にて選ばれた人物が皇帝から任命を受けて大宰相となる。任命された大宰相は、人員を招集して大宰相府を組閣するが、人員は議員に限らず経験を持つ一般人を招集することもできる。
帝国の議会は二院制を採用しており、上院にあたる帝国元老院と下院にあたる帝国臣民院がある。元老院は6年に一度全国選挙にて半数が、臣民院は2年に一度全国選挙で全数が選出される。上院と下院どちらも与党であるアステシア王党派が8割の過半数を占め、野党の力が弱いことで一部からは「意味のない民主制」と批判されることもある。建国以降、アステシア王党派以外の政党が与党になったことはない。
アグスティン政権(1991~1995)
アデレード政権(1994〜2006、2010〜2014、2016〜2024)
ヴィリバルト政権(2006~2010)
イポリト政権(2014~2016)
ルミナス政権(2024~)
<人権>
帝国憲法において「帝国及び領邦、自治領、伯領、自由都市に住むすべての臣民の基本的人権を保障する」と明記されている。しかし、2016年の臣民危機予防対処執行法など「危険因子」と判断された人物を事前に逮捕できる法律などが施行されており、一部の人々などから「監視国家」と批判され裁判沙汰にまで発展している。またガリシア王国や南アメリカ連合共和国などではLCWSSの導入により、該当地域では監視体制が急速に進んでいる。
帝国は多くの民族を抱える多民族国家であり、その多くの民族が旧連邦の第二次連邦内戦を経験した。内戦の最中現在の帝国領に移住してきた人々を「旧連邦移民」と呼び200万人ほどが帝国へと渡ったとみられている。初期こそ問題にならなかったが帝国各地で紛争が続発すると、紛争の裏で連邦再興のため暗躍しているなどとの根拠のない噂がながれ旧連邦移民へのヘイトが生まれた。モルトラヴィス1世による刈り取り政策で5万人の連邦移民が強制収容区に送られるなど不当な扱いを受けた。モルトラヴィス2世即位後、解放され補償が行われたが現在も旧連邦移民に対するヘイトは少なくない。サビーネ帝の体制下でアデレード政権、ルミナス政権は、旧連邦移民の地位向上に向けた政策を推し進めており2023年の連邦移民地位基本法はその代表例である。
帝国の主要産業は、機械工業や観光産業、近年では国土の拡大もあり鉱業も発展している。
様々な分野で台頭しつつある複合企業のエレナ・ニーナや造船業のバルセロナ・ザリツィア造船公社など著名な大企業もあり、先述した2社の世界進出も目覚ましい。成立初期は国内の民族紛争もあり経済成長が伸び悩んでいたものの、サビーネ帝即位後に主だった国内戦役が終結し産業への投資が進んだことで経済成長率、GDPが共に上昇し「青薔薇時代」と称される経済成長を遂げた。ルミナス氏が大宰相となった後、「強い帝国」というスローガンの下でアデレード政権時の方針を引き継ぐ形で積極的な産業投資政策を推し進めており、国内企業の育成に努めている。
【観光業】
帝国は多数の世界遺産を抱える国であり、観光業は帝国の経済を支えるのに欠かせない重要な産業のひとつになっている。
【農業】
南フランスを中心に農業が盛んにおこなわれており「帝国の食糧庫」とも称される。帝国政府や各領邦政府により、農業経営の近代化、若年層の就農促進など多数の政策により後押しされている。
【工業】
バルセロナ・ザリツィア造船公社に代表される造船企業により、バルセロナやガリシアなど沿岸部では造船業が発展した。第二次連邦内戦中から終結後にかけて、大量の邦人等を避難させるべく移民船の需要が急激に発生した。国内の造船企業では移民船バブルとも呼ぶべき、造船ラッシュが起こり造船業の飛躍的な発展を後押しした。そうした背景や帝国自体の発展、企業の海外進出が進んだことで国内外からの、輸送船など民間船舶のみならず軍艦など様々な受注が増加し今や造船業は帝国の重工業を牽引する重要な産業となっている。
エネルギーでは、ヴィリバルト政権時から第4次アデレード政権にかけて国内の多くの原子力発電所が建設されそれらによって国内需要の約40%を賄っている。老朽化などにより一部は建て替えが進められており最終的には次世代の発電技術として期待される核融合発電による供給を目指している。次に火力発電と水力発電が並ぶ。
国内で稼働している発電用原子炉は44基に及ぶ。とはいえ北アフリカや南アメリカなど本土から離れた領土では火力発電がメインであり他の発電方法への転換を急いで進めている。近年イベリアでは地熱発電などが注目され老朽化した一部の原子力発電所の発電量を代替する目的で研究が進められている。
【鉱業】
帝国本土にあたるイベリア領では、ニッケル、銅、亜鉛、タングステンが少量ながら産出されているがほとんど鉱物資源は海外領土や他国からの輸入に頼っている。石炭や水銀に限っては本土においても十分な埋蔵量、採掘量を誇る。北アフリカ領においては、コバルトの産出が主。ヌエバ・アステシア領(南米)では、原油に代表される豊富な資源があるが、原油は埋蔵量に反して採掘量は多くない。
人種
帝国は多民族国家であり、約20の民族からなる(旧連邦移民や南米人など纏められているところもある)。ヴァイオレット朝成立時よりアステシア人、ポルトガル人、カタルーニャ人、バレンシア人、ガリシア人は中核をなしてきた。帝国成立前から直後にかけて旧バルカン半島から流入した旧連邦移民は、帝国の成立に貢献したものの連邦内戦を首謀者としても見られておりイベリア人との民族問題が発生している。ディートリヒ帝(モルトラヴィス1世)の治世に「刈り取り政策」の下で同化政策が推し進められた結果、権利拡大を目指したSULFやミスリルなどの反政府運動を過激化させることとなった。サビーネ帝即位後からの領土の急拡大によって、モロッコや南フランス、南米が帝国領となりベルベル人やアラビア人などが加わった。
言語
●国家公用語…スペイン語、ドイツ語
●地方公用語…アラビア語、ベルベル語、フランス語、カタルーニャ語、バレンシア語、バスク語、ガリシア語、アラン語、アストゥリアス語、アラゴン語、ポルトガル語など
多民族国家故に抱える言語は多く、帝国ではスペイン語を公用語として帝国憲章にて明記している。帝国では、多言語社会における対応を迫られたため国民の公用語習得をはかるとともに言語教育に力を入れている。帝国軍や諸王国軍においてもスペイン語習得は必修とされ、軍の連携体制の構築を行っている。
また、皇族の慣習によりドイツ語が公用語に指定されており戴冠式などではドイツ語、スペイン語の両方が使われる。
宗教
帝国の国教として知られるキリスト教カトリックは、国内の50%で約半分を占める。次にアフリカや南イベリアに多く分布するイスラム教スンニ派が23%、帝国北部からもたらされたプロテスタントや旧連邦移民が広く信仰する東方正教会など幅広い宗教がある。国事行為などではカトリックの影響が強い。
教育
帝国において、初等教育学校6年(6歳〜12歳まで)、中等教育学校3年(12歳〜15歳まで)、前期高等学術学校3年(15歳〜18歳まで)の3過程に分かれる。
帝国では、多言語・多民族社会のために教育に力を入れており、初等教育から中等教育までは帝国政府及び諸王国政府が教育費等の支援を行う。
後期高等学術学校の例として、バルセロナ海軍大学、マドリード文化大学、ポルト国民語学文化大学、サラゴサ農業大学など。
帝国が掲げる「教育・軍事・産業」の成長目標の一つとして特に力が入れられてきたため、2019年度の国内の識字率は98.1%と高い水準を維持している。
帝国軍は、帝国陸軍、帝国海軍、帝国防空軍、帝国航空宇宙軍、帝国戦略ミサイル軍、帝国特殊作戦軍の6軍からなり、軍務省の傘下に入る。総指揮官は皇帝、大宰相であるが皇帝は名目上に過ぎないため実質的に大宰相が総指揮官となる。予備役を含めて約150万人を抱え、中でも海軍は世界有数の軍事力を誇る。
サビーネ帝の即位初期から核実験を行い、原爆や水爆といった核戦力を有するが、2024年5月にチェコ政府の仲介によるSoSSZ-Ⅰで削減が行われた。
また、帝国軍の他に各領邦が有する王国軍が存在する。王国軍は帝国軍の対外軍事作戦に参加する義務はなく現地の防衛を担当する(ネーデルランド君主連邦の保有するネーデルランド統合軍は例外)。
皇帝が独自に保有する帝国親衛隊、各宰相が組織する私設護衛部隊など準軍事組織が多数存在する。
帝国は近年影響力を増し、近隣諸国と共にECSC(欧州集団安全保障共同体)、UES(欧州国家連合体)など欧州諸国とのつながりを強めている。旧連邦内戦後、新興国として成立した帝国は以後も紛争に悩まされ国内問題解決に忙殺され外交がおろそかになっていた。しかし、ディートリヒ帝末期からサビーネ帝の即位後現在にかけての改革で国内問題は粗方解決し積極的な外交戦略を打ち出している。
<アジア側との関係>
欧州諸国との関係を強める中で、アジア諸国との関係は薄いといえる。台湾危機への介入など軍事行動が目立つ。エレナ・ニーナやバルセロナ・ザリツィア造船公社に代表される帝国企業はアジアへと進出し経済的繋がりを構築している。
<食文化>
スペイン料理の特徴として素材を生かした調理があり、地方にはそれぞれの地域の特産品を生かした独特の料理がある。イベリアは「ヨーロッパの尾」「アフリカの頭」と呼ばれるように異文化が混在し大きな影響を受けている。スペイン料理とはいえど、各地方で独自の調理法、料理がある。ただ、どの料理にもオリーブオイルは欠かせない。サビーネ帝の即位後の拡張で多くの領土を獲得しさらなる異文化圏との融合が見られるだろう。
<祝祭日>
1月12日…皇帝即位記念日
2月2日…皇帝生誕日
3月12日…建国記念日/連邦内戦終結記念日
帝国の治安は、2022年のナバラ紛争停戦以降反政府勢力による組織的かつ大規模な戦闘がなくなったことで改善傾向にある。帝国初期はナバラ紛争やガリシア継承戦争など「連邦内戦の再来」とも称されるほどに民族紛争が多発した。これまで国務省管轄の警察が国内の治安維持を担っていたが、諸王国も別々に警察機関を保有しており統率にばらつきがあった。2015年に各国の警察機構を統合して、神聖皇帝領統治機構(HEGO)が設立された。神聖皇帝領統治機構は帝国全体の治安維持並びに国境部の防衛を担うまでに巨大化し、「第二の軍隊」と危惧されている。神聖皇帝領統治機構は、国務省公安庁管轄であり自称独立国である南アメリカ連合共和国にも支部を併設して治安維持にあたっている。
1991年制定の帝国憲法において帝国は、「1つの直轄領、11つの領邦、3つの自治領、2つの伯領、2つの自由都市からなる」と明記されていたが、1999年のエーギル自治領分離独立やナバラ紛争の影響により行政区分の変更が相次いだ。さらにサビーネ帝即位後、南フランスやモロッコ、南アメリカの一部を獲得したことで領域が拡大。国家の統廃合による行政効率化を目指し何度か改正が行われている。2024年8月現在では「1つの直轄領、18つの領邦、5つの自治領、2つの伯領、4つの自由都市からなる」と改正がされた。
王国、自治領の下に県が存在し、更にその下に市町村、郡がある。帝都や自由都市は単独で県を構成するが、帝都のみ「都」という名称が用いられる。
直轄領・帝統治領
モルトラヴィス皇帝の統治する領域。現帝室のアステシア家から因んでアステシア王国領、アステシア領とも。アフリカに飛び地を持つ。
領邦王国
帝国の領土の大部分を構成する領域。建国以降から各地の有力者や内戦での功労者等によって統治されてきたが、ガリシア継承戦争を機に王位は全て皇帝に継承され、殆ど「州」と代わりはない。
伯領
三大君(アステシア家、アルヴィース家、イサベラ家の御三家にあたるが、アステシア家の統治域は別)によって統治される地域。
自治領
政治的な要因などにより領邦から分離した地域。エーギル自治領やナバラ自治領はその代表例。
自由都市
自治領と同じようなものだが、規模が小さい領域。それ故に伯領や自治領と同様に見られることもあり定義は曖昧。
アステシア王国
王都:エレクシア
首相:ヘルタ・ヤスミーン・シェーンベルク
主要産業:海運、造船業、金融業
皇帝家であるアステシア家の直轄地。16世紀にハプスブルク家から分派したアステシア家が代々統治してきた地域であり、8代目伯爵のホルスト以降同地はスペインの一部と見なされてきた。1991年までアンダルシアと呼ばれてきたが、アステシア家の末裔を擁する皇帝権がスペインを掌握した後にアステシアと名称が変更され現在にいたる。帝国の首都であり、王国の王都でもあるエレクシア(旧ジブラルタル)は狭い土地ながら外務省と国務省を除く中央省庁、いくつもの高層ビルが設置され世界有数の大都市を形成している。ジブラルタル海峡に近い利点から海運業が盛んであり、ジブラルタルとラリネラを跨ぐエレクシア港では毎日多くのコンテナ船が行き来している。また、他領邦とは例外にアフリカ(アステシア領北アフリカ)とその沿岸(アステシア領プラサス・デ・ソベラニア)に飛び地を有する。
ポルトフィーノ王国
王都:リスボン
首相:ノーマン・エドマンド・グリフィス
主要産業:農業、水産業、食品・繊維工業、観光
1992年にリスボン合意により帝国の同君連合となった王国。領邦の中では一番領土が広い。ポルトガル人が大多数を占めるが移民に対して比較的寛容で、多くの旧連邦移民や在雲外国人を受け入れている。主要産業の他、多くはないもののタングステンを産出し帝国の重工業を支えている。
カタルーニャ王国
王都:バルセロナ
首相:アルトゥロ・バニュエロス
主要産業:工業、観光業、農業、漁業
帝国最大の軍港であるバルセロナ港を有する王国。バルセロナ・ザリツィア造船公社に代表される造船企業により、造船業が盛んであり軍民問わずあらゆる船舶を建造している。領邦の中で唯一外国との貿易権を有しており小規模ではあるものの独自に貿易を行っている。バルセロナは旧市街と港湾地区、新市街から構成されており内陸の丘側に行くにつれ新市街が広がる。
ガリシア王国
王都:ア・コルーニャ
首相:スレマ・メディナ・ベルリオス
主要産業:科学工業、観光
古来より、ヴァルナ家が統治を続けていた王国。ガリシア継承戦争で帝国に反旗を翻し国土が荒廃し、敗戦後に王位は皇帝へと渡りヴァルナ家は王族狩りに遭い滅亡した。深刻な経済危機に陥ったものの、積極的な企業誘致政策により安い労働力と土地代を求めた多くの企業が進出。進出した企業の一つであるANHが海洋研究所を設置すると科学者や研究者の需要が高まり、科学者の育成を目的に王国がガリシア科学技術大学を設置した。帝国の成長に伴い科学力強化が国策となり、ガリシア王国は発展することとなる。
マドリード王国
王都:マドリード
首相:ハーヴィー・フランシス・ハトルストーン
主要産業:金融業、観光
エレクシア、バルセロナに続く大都市であるマドリード(マドリード副首都圏)を有する王国。マドリードには外務省が設置され、他国の領事館がおかれる外交の中心地。また、証券取引所や帝国中央銀行が設置されており帝国の金融の中心地ともなっている。
帝国領リーワード諸島およびリーワード・アンティル諸島
首都:
首相:
ABC諸島(アルバ(Aruba)、ボネール(Bonaire)、キュラソー(Curaçao))とSSS諸島(シント・マールテン島(Sint Maarten)、シント・ユースタティウス島(Sint Eustatius)、サバ島(Saba))から構成される自治領。帝国領カリブ海諸島とも。ネーデルラント継承戦争後、戦後賠償の一環としてネーデルラントの保有していた海外領土を帝国が併合することとなり、自治領が成立した。
ネーデルラント君主連邦
首都:
首相:
ネーデルラント王領(旧ヨーロッパ・オランダ)、フランドル伯領、フランデレン伯領、東ベルギー伯領、ルクセンブルク大公領から構成される王国。王位不在に端を発して、代案としてネーデルラントを統治した歴史のあるスペイン・ハプスブルク家の末裔たるアステシア家が王位を継承する案が浮上。反対する勢力とアステシア継承派、これを支援する帝国との間で武力衝突にまで発展した(ネーデルラント継承戦争)。結果的にアステシア継承派が勝利し、2014年にモルトラヴィス皇帝がネーデルラント王位を継承した。
帝国領西アフリカ
首都:
総督:テランス・シプリアン・レノー・カニャール
帝国領になった赤道ギニアの名称。北アフリカと大西洋諸島と合わせてアフリカ・大西洋諸島連合とも。1968年にスペインから独立してから、旧連邦・帝国企業からの出資を受けて開発を進めたものの巨額の負債を抱え政府が破産、治安悪化を受けて現地政府が帝国に治安維持を要請した。赤道ギニア軍によるクーデターにより現地政府は倒され、軍事政権は帝国との負債解消と引き換えに保護国化を認め、2005年に保護国となった。
帝国領クレタ
首都:イラクリオン
首相:ローベルト・オーシポヴィチ・ヤクーニン
クレタ島への再侵攻を経て建国された帝国の傀儡政権(クレタ自治共和国)。2022年のクレタ紛争時に建国されたクレタ共和国の後継国として帝国の支援を受け、旧クレタ共和国の亡命政権がイラクリオンに帰還した。
ヌエバ・アステシア王国
首都:
首相:サロモン・デレオン・ドミンゲス
グアヤナ地域(アマソナス州、デルタ・アマクロ州、ボリバル州)を除いた旧ベネズエラ領を有する帝国の保護国。2022年の政治危機に際して帝国軍が治安維持軍として介入しボリバル軍事政権を設立、以後軍事政権が帝国の保護を認証し保護国化された。豊富な原油埋蔵量を誇る一方、採掘量は多くない。
ヌエバ・エスパーニャ王国
首都:
首相:イノセンシオ・フェランディス
旧グアテマラ、エルサルバドルを有する帝国の保護国。ヌエバ・アステシアと同様に帝国企業群による資源開発が進んでいるが貧富の格差が大きく国外へ出稼ぎに出る者も多い。
ガリア連合王国
首都:ボルドー
首相:アンドレ=マリー・ヴィクトル・レオミュール
2023年の南仏侵攻を経て帝国領となった南フランス。
ロッテルダム貿易港自治区
首都:ロッテルダム
行政長:ルドルフ・オースティンディー
ネーデルランド君主連邦領内に存在する経済地区。欧州の重要な貿易港であるロッテルダム港とその周辺地域は、ネーデルランド継承戦争後に重要拠点保護を名目に君主連邦から半ば独立した経済地区として設立された。現在のロッテルダム港はエレナ・ニーナ傘下のロッテルダム・ハーバー・マネジメント(Rotterdam Harbour Management。ENRHM)によって管理・運営されている。君主連邦のみならず帝国内でも最大規模の石油化学工業地帯が形成されている。
アントウェルペン貿易港自治区
首都:アントウェルペン
行政長:ヨゼフィーネ・マルヘレート・ファン・ダンメ
ネーデルランド君主連邦領内に存在する経済地区。ロッテルダムと同様の経緯から独立した経済地区。
バルセロナ港自治区
首都:バルセロナ
行政長:
カタルーニャ王国首都バルセロナにある経済地区。地中海の貿易拠点という一面もあるが、一番は帝国最大級の軍港設備を有しており帝国軍の重要拠点の一つを担っている。