ksusumu様
本日は長時間にわたり楽しいオーデイオタイムを有難うございました。
本日伺った第一の目的は、Kさんの最近のブログに登場する6RA6メインアンプを聞かせていただくことでしたが、想像以上のすばらしさにびっくりしました。
何が素晴らしいかというと出力管6RA6のフラットな特性ということで、帰りがけにもお話ししましたが、真空管の個性を感じさせるのは実は歪みであったり色付けであったりすることが大変多いということだと私は思うからなのです。その点このアンプは無個性といってもいいくらいのフラットな特性で、それでなくてはジュリーニのブルックナーのシンフォニーの開始の部分のヴァイオリンのユニゾンがあんなにも空気感を伴って再生されることにはならないでしょう。あの弦の倍音とさわさわとした空気感の再生はアナログオーディオの醍醐味ともいえるのではないのでしょうか。そんなことを感じさせてくれたアンプ製作者の高い技術力と、もちろんそれだけではなく、その他の部分でのKさんの丹精込めたセッテイングの見事さに大きな拍手をお送りしたいと思います。
多くの時間を玉転がし(初段管と整流管)に費やしましたが、上記のビックリに比べれば大きな違いを感じなかったと言えばうそになりましょうか。といいますのは、どれもそれなりになっていたと思いますし、これについてはピンケーブルを変えただけで評価がガラリと変わってしまうことを日頃経験していますので、どうしても評価を下すのであるならば「現時点においては」という但し書きが必要であると私は思うのです。そのことを踏まえずしてパーツの良し悪しを論じてはいけないということがやっとわかってきた私です。ですからブログ上の評価もそのようにご理解ください。
Kさん宅の音を聴かせていただくのはこれで四回目になりますが、今回の音は「一皮むけた」感じを持ちました。今までが決して悪かったわけではないのですが、魂込めて手づくりしたガレージメーカーの音は普通のメーカー製のアンプに比べて悪いわけがないというのが私の持論です。私もそういうアンプを使っていますので、何か仲間が増えたような感じがして帰途につきました。またの機会を楽しみにしています。
Sigetaさま
本日はご来訪いただきましてありがとうございました。
まあ何事も設置しているリスニングルームの中で、使用している機器やケーブルなど、入り口のソースから出口のスピーカーまで全ての機器の組み合わせバランスですから、「球転がし」もアンプ以外の組み合わせをそのままにアンプだけに限って少しでも好みの音色に近づけるために行う手軽な儀式と当方は考えております。
この簡単に出てくる音の傾向をユーザーが変えられると言うのも、オーディオへの"こだわり"だと考えております。
今回のアンプの試聴ではこだわりの強いアンプを愛用されているSigeta様からも高い評価を受けることができ、次回のアンプ製作を依頼している当方としてはホッとしたところです。
アンプの完成が楽しみですが、また完成しましたらご感想を伺わせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。