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「ペロラス・ジャック」に関する話

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「ペロラス・ジャック」に関する話を紹介しておきます。


舞台は1871年の、ニュージーランド沖、フレンチ水道です。

ここはぺロラス海峡からタスマン湾に伸びる流れの早い水路があり、
古来難所として船乗りたちに恐れられていました。
1871年のある日、帆船ブリンドル号が、この狭い水路を慎重に進んでいたところ、
一頭の大きな青灰色のイルカが船の前方に現れ、
友達を見つけて喜ぶ子犬のようにはしゃぎながら泳ぎまわりました。
船はもやと雨に閉ざされた中を手さぐりするように、
イルカの後に従い進むことによって、
暗礁に乗り上げることなく水路を通過することができました。

それからというもの、なんと40年間にわたってこのイルカは海峡に住みつき、
船を出迎え、海面に躍り上がって挨拶をし、
そして危険な水域に安全な航路を提供しました。
船乗りたちは彼に「ペロラス・ジャック」の名を与え、
その出現のたびに拍手と歓声をもって讃えました。

船が危険地帯に侵入しそうになると、ジャックは船首に突進し、
操縦者の視界に入るようにそこにとどまり、
安全な海域に達するまで水先案内を務めたといいます。

しかし、1903年にペンギン号という船の酔客が、
ジャックにピストルを撃ちこむという事件が起こります。

その後ジャックは一時姿を消し、周囲に不安が広がりましたが、
やがて傷がいえた彼はふたたび任務に復帰しました。
ウェリントン市会は二度とそんな不届き者が現れないよう、
ジャックを守る布告を出して船員たちの大賛成を得ました。
ペンギン号の事件以来、ジャックは同船にはけっして姿を見せず、
他の船も同船へ信号を送ることを拒んだため、
やがてかの船は難破し、多くの人命を海中に沈めました。

1912年の春、ジャックはついにその姿を消し、
40年に渡る水先案内の仕事から身を引きましたが、
彼の功績はいまでもウェリントンの浜辺に建てられた碑によって顕彰されていますし、
イルカのダンスに題材をとった「ペロラス・ジャック」という
フォークダンス曲となって残っています。

以下のurlからの引用です。
https://ameblo.jp/mintsuchi/entry-11956369868.html

カズのFDDBにも同様の記載があります。
http://fd-kazu.yatta.us/fd-data/3719.html

kame
作成: 2024/04/15 (月) 08:52:47
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