彼は五十のコテハンを集め言う。
「これより、殺し合いを始めます」
得たのは特殊能力と凶器。
勝者は一つだけ願いを叶えられる。
数々の殺し合いの中、最後に生き残り、願いを叶えるのは誰か。
そしてこの戦いの理由とは?
誰も理解出来ないまま大戦は始まる---
*コテハン達がバタバタ死んでいきます。本人達などは不快に思うでしょう。一部には「殺」「死」などのショッキングな言葉も含んでおります。言ってくれれば修正してりはします。すみません。
*展開に対して文句がある場合は言ってください。できる限りは変えようと思っています。
*舞台がホウエンからカロスに変えました。カロスの方が色々設定揃っててやり易い
ターシレオ「ひぃぃっ!」
ビビった。死ぬかと思った。
ターシレオ「え、と、な、なんでござ、ございましょうか、ひぃぃ」
相変わらず銃を向けてくる。
怖い。何処を見ても殺意の塊。ガチレズとかアンブレオンの時よりよっぽど怖い。
金剛大好き提督「私のコテ名は金剛大好き提督。死ね」
金剛大好き提督って女だったんだ。意外。あと死ねって、酷い。
ターシレオ「俺の名前はターシレオだ」
そうか、という返事の次に銃を一発。読めてたので何とか避けた。そして特殊能力発動。
ターシレオ「『全門斉射・妖電鼠砲』!!!」
周囲と空間を歪ませ、そして雷撃が金剛大好き提督を襲う!
ドガドガドガドガドガドガドガドガ。
銃乱射。飛んできた雷撃をすべて撃ち落とした...って、何!?全く理解できない
雷撃が金剛大好き提督を襲うと思った?残念!襲うのは金剛大好き提督の方でした!ガクブル。
幼愛妄想?ばっきゃろー、あれは男にしか効かねえんだ。
そして俺は、逃げた。
金剛大好き提督「だから待ってって」
という声と共に銃声。死の危険に慣れ始めてる自分がいる。
ターシレオ「な、なんだ?」
金剛大好き提督「君強いね。協力しない?」
死刑宣告かと思いきや交渉?一瞬断ろうと思ったが、彼女が手に持つ銃が「断ったら殺す」と言っている。これは協力するしかないな。
ターシレオ「協力?良いけど、最終的に残るのは1人なのに、どうすんの?」
金剛大好き提督「ある程度人が減ったら協力関係解けば良いでしょ」
それもそうだな。
金剛大好き提督は仲間になった。
とうとう幻覚は現実に届いてしまった。
右腕が落ちた。
薄暗い部屋で悲鳴をあげる。
痛みは休まず私を苦しめる。
このままだと死んでしまうかもしれない。
だが、そんなわけにはいかない。
幸い計画の方は順調だ。
このままなら私が死ぬ前には終わるだろう----
メガゴル「カオスタまだかな」
モンスター好き「まだじゃない?さっきまでキナンにいたらしいし」
メガゴル「キナンか...えっと、此処は?」
モンスター好き「コボクタウンだね」
俺らはカオスタを待っている。
何すればいいかわからなくてウロウロしてたら急に電話が鳴って
『もしもし、メガゴル?俺カオスタな。今トクサネシティでデデンネ、ラルトス神、ニャオニクスプレスといるんだけど、俺らの作戦に協力して欲しいんだよ。
「殺し合いをせずにけろだけ倒してこの戦いを終わらせる」って感じの話なんだけど、協力してくんね?あ、してくれるのね。それじゃあモンスター好きにも電話したんで、彼奴と合流して待っててくれ。行くから』
と一方的に言われて切られてしまった。
とゆうわけでモンスター好きと合流し、此処で待っているわけだ。
それにしても景色が良い。
ゲームを模したこの世界には汚れが何一つ無く、周りの雄大な自然は見るものを癒す。
人も少なく窮屈に感じることも無いし、これぞ誰もが望んだ世界と言ったところか。
問題は此処が殺し合いの場ということだ。あらゆる場所に死の可能性が広がっていて見惚れている時間も無い。
そんなことを考えていたら、
???「『田代砲』!!!!!」
なんて声と無数の砲弾。
こんな美しい世界に、その醜い惨劇は放たれた。
メガゴル「ッ!!」
モンスター好きを抱いてその場を離れる。
モンスター好き「きゃっ!?ちょ、何!?」
動揺して俺の頬に一撃。
メガゴル「痛っ!」
モンスター好きは俺から抜け出し無事着地。俺は衝撃で地面に平伏す。
モンスター好き「それよりも私達襲われてるわ!」
うん。知ってました。そして1人の男が現れて、
たしビリ「はっはっは!俺の名前は田代ビリジオン!お前らみんな死ねい!」
ビリジオンの人「そして我が名はビリジオンの人!残念ながら俺に戦闘能力は無い!頑張れたしビリ!」
もうメチャクチャ。
田代ビリジオンを名乗る男。緑色の服に身を包んでいて、戦車?に乗っている。
ビリジオンの人を名乗る男。現れてすぐに「自分に戦闘能力はない」とドヤ顔で言っては高笑いしている。こちらも緑色の服。
メガゴルダック「...戦闘か?」
モンスター「そりゃあそうだろうね。メガゴル。私はたしビリと戦うから、そっちはビリジオンの人をお願い」
メガゴルダック「了解」
モンスター好き「『獣の巣窟』!」
モンスター好きの周りに虎、大蛇、雀蜂、熊、鹿、鷹など、様々な生物が現れ、たしビリの方へと向かう。
モンスター好きの「獣の巣窟」。彼女の想像した人間以外の生物を際限なく召喚する能力だ。
たしビリ「は、笑止。動物ごときが人類の科学力に及ぶと思うな!」
撃て、の合図で次々と倒れていく獣達。しかし彼女は怯むことなく
モンスター好き「これは私の生み出した幻想の産物。いくらでも生み出せるよ?」
また召喚していく。中にはペガサス、玄武など、実在しない空想上の生き物まで。
メガゴル「...所で、何で俺ら戦ってないの?」
ビリジオンの人「だって戦闘能力皆無だし...」
30分経過。
二人の奮戦は止まらない。
30分の間何があったのかというと、
1.モンスター好きが動物達を召喚する
2.田代ビリジオンが撃ち殺す
3.また動物達を召喚する
3.また撃ち殺す
以下ループ。
そして次々と死んでいく獣達。人道的にどうかと思う。
流石に体力が限界なのか、両方とも動きが鈍くなっている。
モンスター好き「はぁ......行け!」
召喚。
たしビリ「ぐ......撃て!」
迎撃。
モンスター好き「ふぅ...このままやってても終わらないね。...こっから先は、本気で行かせてもらうよ?」
たしビリ「ぐ...そっちがその気なら、此方も本気で行ってやろうか」
どうやら決着がつくらしい。
モンスター好き「『獣の巣窟』、行け!ファフニール!!!」
たしビリ「死にやがれ!『田代砲』!!!」
最強の空想と最強の兵器。二つの力は互いを滅ぼさんと突き進む---
第8章 そして闇に沈む
目の前に死を見る。
人間の物語の完結。
それを目にした時の絶望。
...殺したのは私ではない。
目の前に沈む男達。倒れた鉄塔。
殺したのは私ではない。彼らは自然に倒れた鉄塔に潰されたのだ。
殺したのは私ではない。私は殺していない。これが私の能力だけれど、私は殺していない。
私は悪くない。倒れた鉄塔が悪いのだ。
鉄塔が倒れた理由なんて私は知らない。奇跡を起こす能力なんて私は持っていない。持っていない。持ちたくない。
私はこの能力を封印する。これで持ったことにはなっていない。だから私は悪くない。
走った。疑われるから。
走った。私の所為になるから。
何も見ずに、何も考えずに、只々走り続けた。
あの場所では地面や木、空さえも「お前が殺したんだ」と言っている気がした。
それは嘘だ。嘘なのに、あそこに居れば居るほどそれが本当に思えてしまう。
大分遠くまで来た。
しかし未だあの光景は脳に映っている。
もっと離れなければいけない。
記録にも残らなくなるまで走らなければいけないのに、
「おっと、ここは通行止めだ」
足を止めた。
目の前には槍兵。
足を引いた。
目の前には鋭い槍。
走った。疑われるから。
走った。私の所為になるから。
何も見ずに、何も考えずに、只々走り続けた。
あの場所では地面や木、空さえも「お前が殺したんだ」と言っている気がした。
それは嘘だ。嘘なのに、あそこに居れば居るほどそれが本当に思えてしまう。
大分遠くまで来た。
しかし未だあの光景は脳に映っている。
もっと離れなければいけない。
記録にも残らなくなるまで走らなければいけないのに、
「おっと、ここは通行止めだ」
足を止めた。
目の前には槍兵。
足を引いた。
目の前には鋭い槍。
「---止めないで。私は逃げなきゃいけないの」
「はぁ。逃げるって、誰から?」
誰から?そんな言葉が、私を貫いた。
私は誰から逃げているのだろう。
彼らの死体?違う。彼らにはもう意思なんてない。何か語りかけてるとしたらそれは私の妄想だ。死人に口無し。
あの町?違う。地面や木、空が喋るわけない。それは私の妄想だ。
そう、すべて私の妄想だ。ただ罪悪感に浸っているだけ。誰も悪くない。
何故なら、このゲームのルールは、殺し合い。ただそれだけだから。
「---自分、そう、私は私から逃げてる」
「へぇ。変な奴。じゃあ死ねば逃げ切れるんじゃない?」
放たれた槍。それが私を貫いた。
あれ、おかしいな。
何故私は血を流しているのだろう。
槍で刺されたから?Yes。私の身体が死へと走る。何が言いたくても痛すぎて言えない。死人に口無し。
......え、私死ぬの?マジ?おかしくね?
おかしくないね。
何故なら、このゲームのルールは、殺し合い。ただそれだけだから。
十何年分の走馬灯。
短すぎる。
こんなところで死ぬわけにはいかない。
だって短いし。
でもどうすればいいのかな。
これ完全に詰んでない?
武器は...地面に落ちてて取れない。
うーむ。どうしようか。
あ、あれがあったね。
ついさっき封印してたけど背に腹は変えられないや。
「『奇-を--す程---力』---」
掠れた声でそう言った。
とっくのとうに致命傷。奇跡なんて起こるわけがない。知っている。
私は神に祈る。さあ、やってみろよ神。起こしてみろよ奇跡を
「は、奇跡?こんな状況で、起こるはずがないだろうよ」
それもそうか。知っていた。
でも、
でも、私は足掻き続ける。
もう運命は決まっている。それでも私にできることは一つだけ。ただ、祈るだけだ。
何も起こらない。
何も起こらない。
「じゃ、そろそろ、死んでもらうね?」
その瞬間、
撃てー!、と。
遠くから声が聞こえる。
轟音がやってくる。
前を見ると、
槍兵は死んでいた。
画鋲 脱落 43/50
金剛大好き提督「おいロリコン」
艦内に怒声が響く。怒声というか、ちょっとキレ気味で呆れたような、嫌そうな。そんな感じの声。
金剛大好き提督「私は食料を持って来いと言ったはずだが?」
俺の連れてきた少年、何故かドヤ顔で決めポーズ。
これに対して怒っているのだろう。
ターシレオ「えーっと・・・」
金剛大好き提督「それとも何だ?私に人間を食え、というか?」
ターシレオ「・・・・・・・」
話は1時間前に遡る。
1時間前。
ターシレオ「もうこんな時間か...」
始まって数時間。夕方になった。
あっという間だった。
変な世界についてから、変なガチレズに襲われ、変なサンダースに襲われ、変だなあ、おかしいなあ、って思ってたらまた変な女に襲われ、今は何故か変な女の味方になっている。
変だなあ。
金剛大好き提督「おーい、ターシレオー」
変な女がきた。
金剛大好き提督「唐突に聞いてみるが、お腹、空いてないか?」
何故かにやけ顔の変な女。
ターシレオ「ああ、腹減った」
金剛大好き提督「でしょ?そうでしょ?やっぱりそう思った!」
何故か喜ぶ変な女。
金剛大好き提督「...ついて来い」
ターシレオ「何処に行くんだ?」
金剛大好き提督「厨房だ」
金剛大好き提督「教えてやろう、私は料理が得意なんだ」
何故かドヤ顔の変な女。
厨房に到着。
金剛大好き提督「さて、本題に入る」
ターシレオ「なんだ?」
金剛大好き提督「この厨房はすごい。広い。棚が多い。冷蔵庫も広い。IHとかの最新機能とかもついてるし、あらゆる食器が揃ってる。そして棚が多い。何より棚が多い。」
ターシレオ「確かに」
金剛大好き提督「だが問題があるんだ。そう、冷蔵庫が空っぽなんだ。作りたくても作れない。私は悲しい。とゆうわけでお前に命令だ!」
ターシレオ「命令なのか」
金剛大好き提督「外に出てなんか食物を持って来い」
「ゼウスゥゥゥッ!?」
戦艦を降りて陸に着いた時、聞こえてきたのはそんな叫び。
その声の元は短剣を手にした痩せ型の男。
その男は何か、筋肉の塊?に追いかけられて逃げているらしい。
まあ別に手を出すようなものじゃあ無いだろう、と思って、暫く静観していた。
そしたら、痩せ型の男は此方に逃げてきて、俺に「助けて!」と言ってきた。
「助けてくれ! 道を歩いてたら筋肉の塊みたいな奴に目をつけられたらしくてさ、ずっと俺を追いかけてくるんだよ! なんとかしてくれないか!? あ、因みに俺の名前はヘファイストスだ! 頼むよ!」
と、ヘファイストスを名乗る男......というか雷霆を鍛えし者は、必死そうに俺に助けを求めてきた。
筋肉の塊も俺の近くで立ち止まって、
「ドリィ......!!!」
と声を上げる。
見た目的に滅茶苦茶強そうだけど、まあこんなに頼まれては断れない。それが俺の良いところ。
「や、やってやろうじゃねえか!」
と、俺は筋肉の塊と対峙した。
「ドォォォォ......リィィィィ.........!!!」
筋肉はその巨大な腕をさっきまで俺のいた場所に叩きつける。
「『妖電鼠砲』ッ!」
俺はそれを避け、筋肉の塊へと雷撃を放つ。
「ガァァァッ!?ドリィィィィィ!!!」
回避不可能の雷によって筋肉は立ち止まり、大きく悲鳴を上げる。
筋肉は倒れ臥し、何かを叫びながら此方を睨む。俺も奴を睨み、最強の技を叫ぶ────!!!
「『空想提示・幼愛───ッ!?」
その時、奴の姿は一瞬にして消えて、それと同時に俺の身体は吹っ飛ばされた。
上空に飛ばされた俺は抗うことも出来ず、生身で地面に叩きつけられる。
死ぬほど痛い。いや、死ぬ。
既に致命傷。全身から血が出ていて、体全体が壊れている。
朦朧とした意識の中、手を伸ばせば、其処に幼女がいる気がした─────
男は彼を吹っ飛ばした筋肉──ドリランドと対峙する。
「よし、これでやれる。ありがとうな、ターシレオ。
──さて、俺の命の恩人とも言える男をこうも再起不可能にしてくれたこと、どう償ってくれようか。」
「............ッ!!!」
ドリランドはその拳を放つ。
対して雷霆を鍛えし者はその場を離れず、放たれた拳を短剣で受け止める。
「はあ、その程度。所詮筋肉。神が鍛えた剣を破壊できるわけがあるまい」
ドリランドはまた、拳を放つ。
やはり短剣に受け止められ、雷霆を鍛えし者は傷一つ負わない。
「だから意味がないって............じゃ、愚かしい貴様に、我が神の力をお見せしよう」
そう言って、彼は剣を構える。
「彼の雷霆は我にあり、
我が原点は彼にあり!
伝説に生まれし剣の造り手よ、
神域の技術を此処に体現せよ!
我が名は────────!」
「『雷霆を鍛えし者』!!!」