やだ!小生やだ!
あああ あおらあい
Zzz…
男は彼を吹っ飛ばした筋肉──ドリランドと対峙する。
「よし、これでやれる。ありがとうな、ターシレオ。 ──さて、俺の命の恩人とも言える男をこうも再起不可能にしてくれたこと、どう償ってくれようか。」
「............ッ!!!」
ドリランドはその拳を放つ。
対して雷霆を鍛えし者はその場を離れず、放たれた拳を短剣で受け止める。
「はあ、その程度。所詮筋肉。神が鍛えた剣を破壊できるわけがあるまい」
ドリランドはまた、拳を放つ。
やはり短剣に受け止められ、雷霆を鍛えし者は傷一つ負わない。
「だから意味がないって............じゃ、愚かしい貴様に、我が神の力をお見せしよう」
そう言って、彼は剣を構える。
「彼の雷霆は我にあり、 我が原点は彼にあり! 伝説に生まれし剣の造り手よ、 神域の技術を此処に体現せよ! 我が名は────────!」
「『雷霆を鍛えし者』!!!」
上空に飛ばされた俺は抗うことも出来ず、生身で地面に叩きつけられる。 死ぬほど痛い。いや、死ぬ。 既に致命傷。全身から血が出ていて、体全体が壊れている。 朦朧とした意識の中、手を伸ばせば、其処に幼女がいる気がした─────
「ドォォォォ......リィィィィ.........!!!」
筋肉はその巨大な腕をさっきまで俺のいた場所に叩きつける。
「『妖電鼠砲』ッ!」
俺はそれを避け、筋肉の塊へと雷撃を放つ。
「ガァァァッ!?ドリィィィィィ!!!」
回避不可能の雷によって筋肉は立ち止まり、大きく悲鳴を上げる。 筋肉は倒れ臥し、何かを叫びながら此方を睨む。俺も奴を睨み、最強の技を叫ぶ────!!!
「『空想提示・幼愛───ッ!?」
その時、奴の姿は一瞬にして消えて、それと同時に俺の身体は吹っ飛ばされた。
「助けてくれ! 道を歩いてたら筋肉の塊みたいな奴に目をつけられたらしくてさ、ずっと俺を追いかけてくるんだよ! なんとかしてくれないか!? あ、因みに俺の名前はヘファイストスだ! 頼むよ!」
と、ヘファイストスを名乗る男......というか雷霆を鍛えし者は、必死そうに俺に助けを求めてきた。
筋肉の塊も俺の近くで立ち止まって、
「ドリィ......!!!」
と声を上げる。
見た目的に滅茶苦茶強そうだけど、まあこんなに頼まれては断れない。それが俺の良いところ。
「や、やってやろうじゃねえか!」
と、俺は筋肉の塊と対峙した。
「ゼウスゥゥゥッ!?」
戦艦を降りて陸に着いた時、聞こえてきたのはそんな叫び。
その声の元は短剣を手にした痩せ型の男。 その男は何か、筋肉の塊?に追いかけられて逃げているらしい。
まあ別に手を出すようなものじゃあ無いだろう、と思って、暫く静観していた。
そしたら、痩せ型の男は此方に逃げてきて、俺に「助けて!」と言ってきた。
厨房に到着。
金剛大好き提督「さて、本題に入る」
ターシレオ「なんだ?」
金剛大好き提督「この厨房はすごい。広い。棚が多い。冷蔵庫も広い。IHとかの最新機能とかもついてるし、あらゆる食器が揃ってる。そして棚が多い。何より棚が多い。」
ターシレオ「確かに」
金剛大好き提督「だが問題があるんだ。そう、冷蔵庫が空っぽなんだ。作りたくても作れない。私は悲しい。とゆうわけでお前に命令だ!」
ターシレオ「命令なのか」
金剛大好き提督「外に出てなんか食物を持って来い」
1時間前。
ターシレオ「もうこんな時間か...」
始まって数時間。夕方になった。 あっという間だった。
変な世界についてから、変なガチレズに襲われ、変なサンダースに襲われ、変だなあ、おかしいなあ、って思ってたらまた変な女に襲われ、今は何故か変な女の味方になっている。
変だなあ。
金剛大好き提督「おーい、ターシレオー」
変な女がきた。
金剛大好き提督「唐突に聞いてみるが、お腹、空いてないか?」
何故かにやけ顔の変な女。
ターシレオ「ああ、腹減った」
金剛大好き提督「でしょ?そうでしょ?やっぱりそう思った!」
何故か喜ぶ変な女。
金剛大好き提督「...ついて来い」
ターシレオ「何処に行くんだ?」
金剛大好き提督「厨房だ」
金剛大好き提督「教えてやろう、私は料理が得意なんだ」
何故かドヤ顔の変な女。
金剛大好き提督「おいロリコン」
艦内に怒声が響く。怒声というか、ちょっとキレ気味で呆れたような、嫌そうな。そんな感じの声。
金剛大好き提督「私は食料を持って来いと言ったはずだが?」
俺の連れてきた少年、何故かドヤ顔で決めポーズ。 これに対して怒っているのだろう。
ターシレオ「えーっと・・・」
金剛大好き提督「それとも何だ?私に人間を食え、というか?」
ターシレオ「・・・・・・・」
話は1時間前に遡る。
「は、奇跡?こんな状況で、起こるはずがないだろうよ」
それもそうか。知っていた。
でも、
でも、私は足掻き続ける。 もう運命は決まっている。それでも私にできることは一つだけ。ただ、祈るだけだ。
何も起こらない。
「じゃ、そろそろ、死んでもらうね?」
その瞬間、
撃てー!、と。
遠くから声が聞こえる。 轟音がやってくる。 前を見ると、 槍兵は死んでいた。
画鋲 脱落 43/50
十何年分の走馬灯。 短すぎる。 こんなところで死ぬわけにはいかない。 だって短いし。
でもどうすればいいのかな。 これ完全に詰んでない? 武器は...地面に落ちてて取れない。 うーむ。どうしようか。 あ、あれがあったね。 ついさっき封印してたけど背に腹は変えられないや。
「『奇-を--す程---力』---」
掠れた声でそう言った。 とっくのとうに致命傷。奇跡なんて起こるわけがない。知っている。 私は神に祈る。さあ、やってみろよ神。起こしてみろよ奇跡を
「---自分、そう、私は私から逃げてる」
「へぇ。変な奴。じゃあ死ねば逃げ切れるんじゃない?」
放たれた槍。それが私を貫いた。 あれ、おかしいな。 何故私は血を流しているのだろう。
槍で刺されたから?Yes。私の身体が死へと走る。何が言いたくても痛すぎて言えない。死人に口無し。
......え、私死ぬの?マジ?おかしくね?
おかしくないね。
何故なら、このゲームのルールは、殺し合い。ただそれだけだから。
「---止めないで。私は逃げなきゃいけないの」
「はぁ。逃げるって、誰から?」
誰から?そんな言葉が、私を貫いた。 私は誰から逃げているのだろう。
彼らの死体?違う。彼らにはもう意思なんてない。何か語りかけてるとしたらそれは私の妄想だ。死人に口無し。
あの町?違う。地面や木、空が喋るわけない。それは私の妄想だ。
そう、すべて私の妄想だ。ただ罪悪感に浸っているだけ。誰も悪くない。
走った。疑われるから。 走った。私の所為になるから。 何も見ずに、何も考えずに、只々走り続けた。 あの場所では地面や木、空さえも「お前が殺したんだ」と言っている気がした。 それは嘘だ。嘘なのに、あそこに居れば居るほどそれが本当に思えてしまう。
大分遠くまで来た。 しかし未だあの光景は脳に映っている。 もっと離れなければいけない。 記録にも残らなくなるまで走らなければいけないのに、
「おっと、ここは通行止めだ」
足を止めた。 目の前には槍兵。
足を引いた。 目の前には鋭い槍。
第8章 そして闇に沈む
目の前に死を見る。 人間の物語の完結。 それを目にした時の絶望。
...殺したのは私ではない。 目の前に沈む男達。倒れた鉄塔。 殺したのは私ではない。彼らは自然に倒れた鉄塔に潰されたのだ。
殺したのは私ではない。私は殺していない。これが私の能力だけれど、私は殺していない。
私は悪くない。倒れた鉄塔が悪いのだ。 鉄塔が倒れた理由なんて私は知らない。奇跡を起こす能力なんて私は持っていない。持っていない。持ちたくない。 私はこの能力を封印する。これで持ったことにはなっていない。だから私は悪くない。
30分経過。 二人の奮戦は止まらない。 30分の間何があったのかというと、
1.モンスター好きが動物達を召喚する 2.田代ビリジオンが撃ち殺す 3.また動物達を召喚する 3.また撃ち殺す 以下ループ。
そして次々と死んでいく獣達。人道的にどうかと思う。
流石に体力が限界なのか、両方とも動きが鈍くなっている。
モンスター好き「はぁ......行け!」
召喚。
たしビリ「ぐ......撃て!」
迎撃。 モンスター好き「ふぅ...このままやってても終わらないね。...こっから先は、本気で行かせてもらうよ?」
たしビリ「ぐ...そっちがその気なら、此方も本気で行ってやろうか」
どうやら決着がつくらしい。
モンスター好き「『獣の巣窟』、行け!ファフニール!!!」
たしビリ「死にやがれ!『田代砲』!!!」
最強の空想と最強の兵器。二つの力は互いを滅ぼさんと突き進む---
モンスター好き「『獣の巣窟』!」
モンスター好きの周りに虎、大蛇、雀蜂、熊、鹿、鷹など、様々な生物が現れ、たしビリの方へと向かう。
モンスター好きの「獣の巣窟」。彼女の想像した人間以外の生物を際限なく召喚する能力だ。
たしビリ「は、笑止。動物ごときが人類の科学力に及ぶと思うな!」
撃て、の合図で次々と倒れていく獣達。しかし彼女は怯むことなく
モンスター好き「これは私の生み出した幻想の産物。いくらでも生み出せるよ?」
また召喚していく。中にはペガサス、玄武など、実在しない空想上の生き物まで。
メガゴル「...所で、何で俺ら戦ってないの?」
ビリジオンの人「だって戦闘能力皆無だし...」
田代ビリジオンを名乗る男。緑色の服に身を包んでいて、戦車?に乗っている。
ビリジオンの人を名乗る男。現れてすぐに「自分に戦闘能力はない」とドヤ顔で言っては高笑いしている。こちらも緑色の服。
メガゴルダック「...戦闘か?」
モンスター「そりゃあそうだろうね。メガゴル。私はたしビリと戦うから、そっちはビリジオンの人をお願い」
メガゴルダック「了解」
メガゴル「ッ!!」
モンスター好きを抱いてその場を離れる。
モンスター好き「きゃっ!?ちょ、何!?」
動揺して俺の頬に一撃。
メガゴル「痛っ!」
モンスター好きは俺から抜け出し無事着地。俺は衝撃で地面に平伏す。
モンスター好き「それよりも私達襲われてるわ!」
うん。知ってました。そして1人の男が現れて、
たしビリ「はっはっは!俺の名前は田代ビリジオン!お前らみんな死ねい!」
ビリジオンの人「そして我が名はビリジオンの人!残念ながら俺に戦闘能力は無い!頑張れたしビリ!」
もうメチャクチャ。
それにしても景色が良い。 ゲームを模したこの世界には汚れが何一つ無く、周りの雄大な自然は見るものを癒す。 人も少なく窮屈に感じることも無いし、これぞ誰もが望んだ世界と言ったところか。 問題は此処が殺し合いの場ということだ。あらゆる場所に死の可能性が広がっていて見惚れている時間も無い。 そんなことを考えていたら、
???「『田代砲』!!!!!」
なんて声と無数の砲弾。 こんな美しい世界に、その醜い惨劇は放たれた。
メガゴル「カオスタまだかな」
モンスター好き「まだじゃない?さっきまでキナンにいたらしいし」
メガゴル「キナンか...えっと、此処は?」
モンスター好き「コボクタウンだね」
俺らはカオスタを待っている。 何すればいいかわからなくてウロウロしてたら急に電話が鳴って
『もしもし、メガゴル?俺カオスタな。今トクサネシティでデデンネ、ラルトス神、ニャオニクスプレスといるんだけど、俺らの作戦に協力して欲しいんだよ。 「殺し合いをせずにけろだけ倒してこの戦いを終わらせる」って感じの話なんだけど、協力してくんね?あ、してくれるのね。それじゃあモンスター好きにも電話したんで、彼奴と合流して待っててくれ。行くから』
と一方的に言われて切られてしまった。
とゆうわけでモンスター好きと合流し、此処で待っているわけだ。
とうとう幻覚は現実に届いてしまった。 右腕が落ちた。 薄暗い部屋で悲鳴をあげる。 痛みは休まず私を苦しめる。 このままだと死んでしまうかもしれない。 だが、そんなわけにはいかない。 幸い計画の方は順調だ。 このままなら私が死ぬ前には終わるだろう----
金剛大好き提督「だから待ってって」
という声と共に銃声。死の危険に慣れ始めてる自分がいる。
ターシレオ「な、なんだ?」
金剛大好き提督「君強いね。協力しない?」
死刑宣告かと思いきや交渉?一瞬断ろうと思ったが、彼女が手に持つ銃が「断ったら殺す」と言っている。これは協力するしかないな。
ターシレオ「協力?良いけど、最終的に残るのは1人なのに、どうすんの?」
金剛大好き提督「ある程度人が減ったら協力関係解けば良いでしょ」
それもそうだな。
金剛大好き提督は仲間になった。
ドガドガドガドガドガドガドガドガ。
銃乱射。飛んできた雷撃をすべて撃ち落とした...って、何!?全く理解できない
雷撃が金剛大好き提督を襲うと思った?残念!襲うのは金剛大好き提督の方でした!ガクブル。
幼愛妄想?ばっきゃろー、あれは男にしか効かねえんだ。
そして俺は、逃げた。
ターシレオ「ひぃぃっ!」
ビビった。死ぬかと思った。
ターシレオ「え、と、な、なんでござ、ございましょうか、ひぃぃ」
相変わらず銃を向けてくる。
怖い。何処を見ても殺意の塊。ガチレズとかアンブレオンの時よりよっぽど怖い。
金剛大好き提督「私のコテ名は金剛大好き提督。死ね」
金剛大好き提督って女だったんだ。意外。あと死ねって、酷い。
ターシレオ「俺の名前はターシレオだ」
そうか、という返事の次に銃を一発。読めてたので何とか避けた。そして特殊能力発動。
ターシレオ「『全門斉射・妖電鼠砲』!!!」
周囲と空間を歪ませ、そして雷撃が金剛大好き提督を襲う!
アスペルゴン、アンブレオンとの戦いを終え、俺はヒヨクシティを後にしたかった......のだが
バッシャアァアーーーン
そんな轟音と共に現れたのは巨大な戦艦と男装した美少女だった。
なにやら嫌な予感がしてそろーりそろーりヒヨクシティを去ろうとした俺ですが
「おいコラ待て」
という声と銃弾が飛んできて戦闘に発展したのでした
にわポリ?「『ポリゴン殺法』!!!」
周囲に赤と青の閃光が交互して輝く。
ドリパン [エラーガ発生シマシタ エラーガ発生シマシタ エラーガ...]
光で一部分が故障したのだろうか。ドリパンが動かなくなってしまった。
カオスタ「くっ!」
にわポリ「さあ、次はお前の番だ!」
超高速で襲ってくる。恐らく生き残れないだろう。せめてデデンネだけでも、生き残ってくr...
カキン!
ラルトス神「なあに勝手に死のうとしてやがる!」
何とか生き残ったようだ。
カオスタ「な...ナイス......」
俺は意識を失った。
ラルトス神「カオスタ!?大丈夫か!」
デデンネ「多分死の恐怖で気を失ったのでしょう。放っておけば起きるかと」
ガタンゴトン、ガタンゴトン。
電車の揺れで目が覚めた
カオスタ「はっ!?終点?」
ニャオニクスプレス「眼は覚めた?」
カオスタ「うん。つかなんで俺電車に乗ってんの」
ラルトス神「スッシーの能力で電車召喚した。空も飛べるんだぜ」
カオスタ「なにそれすごい」
カオスタ「って、にわポリはどうした!?」
デデンネ「にわポリはラルトス神達が来た後『四人相手はさすがに不利だな、じゃあな』とか言って何処かに行きました」
カオスタ「そうか」
カオスタ「行くぜ俺の叡智の結晶、『ドリームパンツ』!出陣!」
ドリパン [敵ヲ殲滅シマス]
にわポリ?「ドリームパンツ...?ああ、そう言えばお前が作ったんだったな。」
ドリームパンツ。俺の作り出した偽の存在だ。これが俺の特殊能力1。
ドリパン [command20 起動]
にわポリ?「ブラッキー!俺を守れ!」
command20。光弾の連射だ。 バキュンバキュンバキュンバキュン。
ブラッキーは全て受け止めた。
カオスタ「ドリパン!集中攻撃だ!」
ドリパン [command34 起動 ドンナ物デモ断チ切リマス]
command34。集中ビーム。光弾の火力を圧縮し、対象を切り裂く技。それに対して
全速力で向かって来た。
カオスタ「ブイズ召喚だと!?これはアンブレオンの能力では無いのか?」
デデンネ「はい、ラルトス神が言っていました。恐らく彼はにわかポリエステルの能力とアンブレオンの能力を持っています。どうしましょう」
カオスタ「今すぐラルトス神を呼べるか?」
デデンネ「はい、今呼ぶので、時間稼ぎをしていてください」
カオスタ「了解」
綺麗事を言っている場合では無い。何せ緊急事態だ。ここは戦うしか無い。
にわポリ「はっはははははは」
カオスタ「お前...死んだ筈じゃ...」
にわポリ「おっと、勝手に殺すな。寧ろ殺されるのは、お前らのほうではないか?」
俺もデデンネも気づいている。 こいつはにわポリでは無い。 死んだのは確実に見たし、何より性格が違う。
カオスタ「...そうか。その言葉は、挑発ととっても良いのかな?此方はできる限り穏便に済ませたいところなのだが」
にわポリ「此方は戦いたいんだ。お前らに戦う気が無いならこっちが一方的に殺るまで。行け!ブースター、奴らを倒せ!」
カオスタ、デデンネ「!?」
デデンネ「アンブレオン...死亡したようです。これで6人目」
カオスタ「くそ、何やってんだけろは......こんなこと、一刻も早く止めさせなければ...」
俺達はけろを捜していた。
殺しあって最後に残った者が願いを叶える。このルールはおかしい。一体何故けろは殺し合いなんてさせるのだろうか。俺は一人も死なせたくない。だからけろを捜して、止めさせようとしている。
カオスタ「中々見つからないな。少し休憩しよう。デデンネ、周りに敵がいるか調べてくれ」
デデンネ「わかりました。...『迅雷管理』!!!」
デデンネの特殊能力「迅雷管理」。周囲の状況を掴む技だ。
デデンネ「一人いました。見た目は......!?...何で...?」
カオスタ「どうしたんだ?」
デデンネ「に、にわかポリエステルです。」
カオスタ「馬鹿な、奴は既に死んだ筈じゃ......近付いてみるか?」
デデンネ「そうしましょう。もしかしたら変装とかの能力かも」
俺はヒヨクシティを出て、どっかの道路で作戦を練っていた。 あの技へと対処方法や、次使ってくるかもしれない戦法など。 そうして作戦を立て、もうヒヨクシティを去ったであろうターシレオを探しに行こうとしたら、ナイフが腹部に突き刺さっていた。
アンブレオン「!?----ぐふ、が、は、は、」
いきなりの急展開。周囲には誰もいない。
???「ここだよ」
アンブレオン「!?」
背後にいた。男の声。振り向いてみるとその男は 顔が無く、知性も見えず、ただ、黒いだけの存在だった。 トドメの一撃。
アンブレオン 脱落 44/50
アンブレオン「出てこい!ブラッキー!守るだ!」
ブラッキー「ブラッキィ!!!」
俺とブラッキーの周囲を包み、橙色の鼠...デデンネからの猛襲を全て守った。
アンブレオン「ターシレオ!」
ターシレオ「ちっ、守られたか...、って何だ?」
アンブレオン「今の俺ではお前には敵わない。だからお前との勝負はまた今度にする。それで良いか?」
ターシレオ「わかったぜ。お前との戦いはまた後でにしよう。それまでに死ぬなよ?」
アンブレオン「当たり前だろ。お前こそ死ぬなよな」
そう言い、俺はこの街を去った。
ターシレオ「目を瞑った!?...まさか、お前......見てたのか」
ああそうさ、と返事をする。
ターシレオ「なら効くわけないよな。じゃあさっき見せなかった俺の力、見せてやるぜ!」
ターシレオ「『全門斉射......」
世界は歪む。俺の背後、俺の眼前、俺の足元、俺の頭上、彼の周囲。遥か上空にさえも。そしてそこに雷が発生し、
ターシレオ「......妖電鼠砲』!!!」
俺に向けて一直線に放った。
アンブレオン「行け!サンダース!」
サンダース「ダーーースッ!」
ターシレオ「成る程、召喚か」
サンダース「ダーーーッ!」
バリリリッ!と雷を放つ。まあ命中70だし、それにさっきの闘いから簡単に避けられるだろう、と思った。
ターシレオ「けはっ!?」
当たった。どうやら予想していた程の強さでは無かったようだ。
アンブレオン「トドメを刺せ!サンダース!10万ボルトだ!!!」
サンダース「ダーーーッス!!」
ビリリリッ。またしても当たる。
ターシレオ「くっ、いいぜ、そっちがその気なら!」
ターシレオ「俺の目を見ろ!『空想提示・幼愛妄想』!!!」
その声を聞いて、俺は目を瞑った。
先の闘いを見た。 ターシレオとアスペルゴンの闘い。 恐らく彼、ターシレオの能力「空想提示・幼愛妄想」は相手と目を合わせないと使用出来ないのだろう。彼の攻撃はそれしかないと思うので、それさえ気をつければ勝てる。 俺はそれを決意して彼の前に降り立った。
アンブレオン「勝負だ」
武器を構えて言う。対してターシレオは溜息をつきながらも謎の構えを作り、
ターシレオ「いいぜ、やってやる」
と言った。
「はぁ!?」
普段真面目な俺でも思わず声をあげて叫ばなければいけない。なにせ緊急事態だ。急に髪は伸びたし、体格も随分と変わっている。そして俺が長年取っておいた童貞は局部ごと消え、代わりに処女とかいう凹が出現。
「貴様、一体何をした!?」声質も女。
「フッフッフッ、これが俺の特殊能力だ、対象の性別を変えると言うモノ。」
「知っとるわそんな事」
「どうだ?女になった感覚は。早速で悪いが、俺の溜まり溜まった欲求を解消させてもらわないとな!」まさかの変態さんでした。息を荒げて近づいてくる。物凄く気持ち悪い。
「死ね!」私は後先考えず銃を一発。正確に命中。ルンパッパは倒れた。
......これで私が男に戻る方法は無くなってしまった。決めた。私は優勝する。そして男に戻る。船旅なんかエンジョイしてる場合じゃないね。陸へ降りて、戦いを始めよう。
剣舞ルンパッパ 脱落 45/50
やだ!小生やだ!
あああ
あおらあい
Zzz…
男は彼を吹っ飛ばした筋肉──ドリランドと対峙する。
「よし、これでやれる。ありがとうな、ターシレオ。
──さて、俺の命の恩人とも言える男をこうも再起不可能にしてくれたこと、どう償ってくれようか。」
「............ッ!!!」
ドリランドはその拳を放つ。
対して雷霆を鍛えし者はその場を離れず、放たれた拳を短剣で受け止める。
「はあ、その程度。所詮筋肉。神が鍛えた剣を破壊できるわけがあるまい」
ドリランドはまた、拳を放つ。
やはり短剣に受け止められ、雷霆を鍛えし者は傷一つ負わない。
「だから意味がないって............じゃ、愚かしい貴様に、我が神の力をお見せしよう」
そう言って、彼は剣を構える。
「彼の雷霆は我にあり、
我が原点は彼にあり!
伝説に生まれし剣の造り手よ、
神域の技術を此処に体現せよ!
我が名は────────!」
「『雷霆を鍛えし者』!!!」
上空に飛ばされた俺は抗うことも出来ず、生身で地面に叩きつけられる。
死ぬほど痛い。いや、死ぬ。
既に致命傷。全身から血が出ていて、体全体が壊れている。
朦朧とした意識の中、手を伸ばせば、其処に幼女がいる気がした─────
「ドォォォォ......リィィィィ.........!!!」
筋肉はその巨大な腕をさっきまで俺のいた場所に叩きつける。
「『妖電鼠砲』ッ!」
俺はそれを避け、筋肉の塊へと雷撃を放つ。
「ガァァァッ!?ドリィィィィィ!!!」
回避不可能の雷によって筋肉は立ち止まり、大きく悲鳴を上げる。
筋肉は倒れ臥し、何かを叫びながら此方を睨む。俺も奴を睨み、最強の技を叫ぶ────!!!
「『空想提示・幼愛───ッ!?」
その時、奴の姿は一瞬にして消えて、それと同時に俺の身体は吹っ飛ばされた。
「助けてくれ! 道を歩いてたら筋肉の塊みたいな奴に目をつけられたらしくてさ、ずっと俺を追いかけてくるんだよ! なんとかしてくれないか!? あ、因みに俺の名前はヘファイストスだ! 頼むよ!」
と、ヘファイストスを名乗る男......というか雷霆を鍛えし者は、必死そうに俺に助けを求めてきた。
筋肉の塊も俺の近くで立ち止まって、
「ドリィ......!!!」
と声を上げる。
見た目的に滅茶苦茶強そうだけど、まあこんなに頼まれては断れない。それが俺の良いところ。
「や、やってやろうじゃねえか!」
と、俺は筋肉の塊と対峙した。
「ゼウスゥゥゥッ!?」
戦艦を降りて陸に着いた時、聞こえてきたのはそんな叫び。
その声の元は短剣を手にした痩せ型の男。
その男は何か、筋肉の塊?に追いかけられて逃げているらしい。
まあ別に手を出すようなものじゃあ無いだろう、と思って、暫く静観していた。
そしたら、痩せ型の男は此方に逃げてきて、俺に「助けて!」と言ってきた。
厨房に到着。
金剛大好き提督「さて、本題に入る」
ターシレオ「なんだ?」
金剛大好き提督「この厨房はすごい。広い。棚が多い。冷蔵庫も広い。IHとかの最新機能とかもついてるし、あらゆる食器が揃ってる。そして棚が多い。何より棚が多い。」
ターシレオ「確かに」
金剛大好き提督「だが問題があるんだ。そう、冷蔵庫が空っぽなんだ。作りたくても作れない。私は悲しい。とゆうわけでお前に命令だ!」
ターシレオ「命令なのか」
金剛大好き提督「外に出てなんか食物を持って来い」
1時間前。
ターシレオ「もうこんな時間か...」
始まって数時間。夕方になった。
あっという間だった。
変な世界についてから、変なガチレズに襲われ、変なサンダースに襲われ、変だなあ、おかしいなあ、って思ってたらまた変な女に襲われ、今は何故か変な女の味方になっている。
変だなあ。
金剛大好き提督「おーい、ターシレオー」
変な女がきた。
金剛大好き提督「唐突に聞いてみるが、お腹、空いてないか?」
何故かにやけ顔の変な女。
ターシレオ「ああ、腹減った」
金剛大好き提督「でしょ?そうでしょ?やっぱりそう思った!」
何故か喜ぶ変な女。
金剛大好き提督「...ついて来い」
ターシレオ「何処に行くんだ?」
金剛大好き提督「厨房だ」
金剛大好き提督「教えてやろう、私は料理が得意なんだ」
何故かドヤ顔の変な女。
金剛大好き提督「おいロリコン」
艦内に怒声が響く。怒声というか、ちょっとキレ気味で呆れたような、嫌そうな。そんな感じの声。
金剛大好き提督「私は食料を持って来いと言ったはずだが?」
俺の連れてきた少年、何故かドヤ顔で決めポーズ。
これに対して怒っているのだろう。
ターシレオ「えーっと・・・」
金剛大好き提督「それとも何だ?私に人間を食え、というか?」
ターシレオ「・・・・・・・」
話は1時間前に遡る。
「は、奇跡?こんな状況で、起こるはずがないだろうよ」
それもそうか。知っていた。
でも、
でも、私は足掻き続ける。
もう運命は決まっている。それでも私にできることは一つだけ。ただ、祈るだけだ。
何も起こらない。
何も起こらない。
「じゃ、そろそろ、死んでもらうね?」
その瞬間、
撃てー!、と。
遠くから声が聞こえる。
轟音がやってくる。
前を見ると、
槍兵は死んでいた。
画鋲 脱落 43/50
十何年分の走馬灯。
短すぎる。
こんなところで死ぬわけにはいかない。
だって短いし。
でもどうすればいいのかな。
これ完全に詰んでない?
武器は...地面に落ちてて取れない。
うーむ。どうしようか。
あ、あれがあったね。
ついさっき封印してたけど背に腹は変えられないや。
「『奇-を--す程---力』---」
掠れた声でそう言った。
とっくのとうに致命傷。奇跡なんて起こるわけがない。知っている。
私は神に祈る。さあ、やってみろよ神。起こしてみろよ奇跡を
「---自分、そう、私は私から逃げてる」
「へぇ。変な奴。じゃあ死ねば逃げ切れるんじゃない?」
放たれた槍。それが私を貫いた。
あれ、おかしいな。
何故私は血を流しているのだろう。
槍で刺されたから?Yes。私の身体が死へと走る。何が言いたくても痛すぎて言えない。死人に口無し。
......え、私死ぬの?マジ?おかしくね?
おかしくないね。
何故なら、このゲームのルールは、殺し合い。ただそれだけだから。
「---止めないで。私は逃げなきゃいけないの」
「はぁ。逃げるって、誰から?」
誰から?そんな言葉が、私を貫いた。
私は誰から逃げているのだろう。
彼らの死体?違う。彼らにはもう意思なんてない。何か語りかけてるとしたらそれは私の妄想だ。死人に口無し。
あの町?違う。地面や木、空が喋るわけない。それは私の妄想だ。
そう、すべて私の妄想だ。ただ罪悪感に浸っているだけ。誰も悪くない。
何故なら、このゲームのルールは、殺し合い。ただそれだけだから。
走った。疑われるから。
走った。私の所為になるから。
何も見ずに、何も考えずに、只々走り続けた。
あの場所では地面や木、空さえも「お前が殺したんだ」と言っている気がした。
それは嘘だ。嘘なのに、あそこに居れば居るほどそれが本当に思えてしまう。
大分遠くまで来た。
しかし未だあの光景は脳に映っている。
もっと離れなければいけない。
記録にも残らなくなるまで走らなければいけないのに、
「おっと、ここは通行止めだ」
足を止めた。
目の前には槍兵。
足を引いた。
目の前には鋭い槍。
走った。疑われるから。
走った。私の所為になるから。
何も見ずに、何も考えずに、只々走り続けた。
あの場所では地面や木、空さえも「お前が殺したんだ」と言っている気がした。
それは嘘だ。嘘なのに、あそこに居れば居るほどそれが本当に思えてしまう。
大分遠くまで来た。
しかし未だあの光景は脳に映っている。
もっと離れなければいけない。
記録にも残らなくなるまで走らなければいけないのに、
「おっと、ここは通行止めだ」
足を止めた。
目の前には槍兵。
足を引いた。
目の前には鋭い槍。
第8章 そして闇に沈む
目の前に死を見る。
人間の物語の完結。
それを目にした時の絶望。
...殺したのは私ではない。
目の前に沈む男達。倒れた鉄塔。
殺したのは私ではない。彼らは自然に倒れた鉄塔に潰されたのだ。
殺したのは私ではない。私は殺していない。これが私の能力だけれど、私は殺していない。
私は悪くない。倒れた鉄塔が悪いのだ。
鉄塔が倒れた理由なんて私は知らない。奇跡を起こす能力なんて私は持っていない。持っていない。持ちたくない。
私はこの能力を封印する。これで持ったことにはなっていない。だから私は悪くない。
30分経過。
二人の奮戦は止まらない。
30分の間何があったのかというと、
1.モンスター好きが動物達を召喚する
2.田代ビリジオンが撃ち殺す
3.また動物達を召喚する
3.また撃ち殺す
以下ループ。
そして次々と死んでいく獣達。人道的にどうかと思う。
流石に体力が限界なのか、両方とも動きが鈍くなっている。
モンスター好き「はぁ......行け!」
召喚。
たしビリ「ぐ......撃て!」
迎撃。
モンスター好き「ふぅ...このままやってても終わらないね。...こっから先は、本気で行かせてもらうよ?」
たしビリ「ぐ...そっちがその気なら、此方も本気で行ってやろうか」
どうやら決着がつくらしい。
モンスター好き「『獣の巣窟』、行け!ファフニール!!!」
たしビリ「死にやがれ!『田代砲』!!!」
最強の空想と最強の兵器。二つの力は互いを滅ぼさんと突き進む---
モンスター好き「『獣の巣窟』!」
モンスター好きの周りに虎、大蛇、雀蜂、熊、鹿、鷹など、様々な生物が現れ、たしビリの方へと向かう。
モンスター好きの「獣の巣窟」。彼女の想像した人間以外の生物を際限なく召喚する能力だ。
たしビリ「は、笑止。動物ごときが人類の科学力に及ぶと思うな!」
撃て、の合図で次々と倒れていく獣達。しかし彼女は怯むことなく
モンスター好き「これは私の生み出した幻想の産物。いくらでも生み出せるよ?」
また召喚していく。中にはペガサス、玄武など、実在しない空想上の生き物まで。
メガゴル「...所で、何で俺ら戦ってないの?」
ビリジオンの人「だって戦闘能力皆無だし...」
田代ビリジオンを名乗る男。緑色の服に身を包んでいて、戦車?に乗っている。
ビリジオンの人を名乗る男。現れてすぐに「自分に戦闘能力はない」とドヤ顔で言っては高笑いしている。こちらも緑色の服。
メガゴルダック「...戦闘か?」
モンスター「そりゃあそうだろうね。メガゴル。私はたしビリと戦うから、そっちはビリジオンの人をお願い」
メガゴルダック「了解」
メガゴル「ッ!!」
モンスター好きを抱いてその場を離れる。
モンスター好き「きゃっ!?ちょ、何!?」
動揺して俺の頬に一撃。
メガゴル「痛っ!」
モンスター好きは俺から抜け出し無事着地。俺は衝撃で地面に平伏す。
モンスター好き「それよりも私達襲われてるわ!」
うん。知ってました。そして1人の男が現れて、
たしビリ「はっはっは!俺の名前は田代ビリジオン!お前らみんな死ねい!」
ビリジオンの人「そして我が名はビリジオンの人!残念ながら俺に戦闘能力は無い!頑張れたしビリ!」
もうメチャクチャ。
それにしても景色が良い。
ゲームを模したこの世界には汚れが何一つ無く、周りの雄大な自然は見るものを癒す。
人も少なく窮屈に感じることも無いし、これぞ誰もが望んだ世界と言ったところか。
問題は此処が殺し合いの場ということだ。あらゆる場所に死の可能性が広がっていて見惚れている時間も無い。
そんなことを考えていたら、
???「『田代砲』!!!!!」
なんて声と無数の砲弾。
こんな美しい世界に、その醜い惨劇は放たれた。
メガゴル「カオスタまだかな」
モンスター好き「まだじゃない?さっきまでキナンにいたらしいし」
メガゴル「キナンか...えっと、此処は?」
モンスター好き「コボクタウンだね」
俺らはカオスタを待っている。
何すればいいかわからなくてウロウロしてたら急に電話が鳴って
『もしもし、メガゴル?俺カオスタな。今トクサネシティでデデンネ、ラルトス神、ニャオニクスプレスといるんだけど、俺らの作戦に協力して欲しいんだよ。
「殺し合いをせずにけろだけ倒してこの戦いを終わらせる」って感じの話なんだけど、協力してくんね?あ、してくれるのね。それじゃあモンスター好きにも電話したんで、彼奴と合流して待っててくれ。行くから』
と一方的に言われて切られてしまった。
とゆうわけでモンスター好きと合流し、此処で待っているわけだ。
とうとう幻覚は現実に届いてしまった。
右腕が落ちた。
薄暗い部屋で悲鳴をあげる。
痛みは休まず私を苦しめる。
このままだと死んでしまうかもしれない。
だが、そんなわけにはいかない。
幸い計画の方は順調だ。
このままなら私が死ぬ前には終わるだろう----
金剛大好き提督「だから待ってって」
という声と共に銃声。死の危険に慣れ始めてる自分がいる。
ターシレオ「な、なんだ?」
金剛大好き提督「君強いね。協力しない?」
死刑宣告かと思いきや交渉?一瞬断ろうと思ったが、彼女が手に持つ銃が「断ったら殺す」と言っている。これは協力するしかないな。
ターシレオ「協力?良いけど、最終的に残るのは1人なのに、どうすんの?」
金剛大好き提督「ある程度人が減ったら協力関係解けば良いでしょ」
それもそうだな。
金剛大好き提督は仲間になった。
ドガドガドガドガドガドガドガドガ。
銃乱射。飛んできた雷撃をすべて撃ち落とした...って、何!?全く理解できない
雷撃が金剛大好き提督を襲うと思った?残念!襲うのは金剛大好き提督の方でした!ガクブル。
幼愛妄想?ばっきゃろー、あれは男にしか効かねえんだ。
そして俺は、逃げた。
ターシレオ「ひぃぃっ!」
ビビった。死ぬかと思った。
ターシレオ「え、と、な、なんでござ、ございましょうか、ひぃぃ」
相変わらず銃を向けてくる。
怖い。何処を見ても殺意の塊。ガチレズとかアンブレオンの時よりよっぽど怖い。
金剛大好き提督「私のコテ名は金剛大好き提督。死ね」
金剛大好き提督って女だったんだ。意外。あと死ねって、酷い。
ターシレオ「俺の名前はターシレオだ」
そうか、という返事の次に銃を一発。読めてたので何とか避けた。そして特殊能力発動。
ターシレオ「『全門斉射・妖電鼠砲』!!!」
周囲と空間を歪ませ、そして雷撃が金剛大好き提督を襲う!
アスペルゴン、アンブレオンとの戦いを終え、俺はヒヨクシティを後にしたかった......のだが
バッシャアァアーーーン
そんな轟音と共に現れたのは巨大な戦艦と男装した美少女だった。
なにやら嫌な予感がしてそろーりそろーりヒヨクシティを去ろうとした俺ですが
「おいコラ待て」
という声と銃弾が飛んできて戦闘に発展したのでした
にわポリ?「『ポリゴン殺法』!!!」
周囲に赤と青の閃光が交互して輝く。
ドリパン [エラーガ発生シマシタ エラーガ発生シマシタ エラーガ...]
光で一部分が故障したのだろうか。ドリパンが動かなくなってしまった。
カオスタ「くっ!」
にわポリ「さあ、次はお前の番だ!」
超高速で襲ってくる。恐らく生き残れないだろう。せめてデデンネだけでも、生き残ってくr...
カキン!
ラルトス神「なあに勝手に死のうとしてやがる!」
何とか生き残ったようだ。
カオスタ「な...ナイス......」
俺は意識を失った。
ラルトス神「カオスタ!?大丈夫か!」
デデンネ「多分死の恐怖で気を失ったのでしょう。放っておけば起きるかと」
ガタンゴトン、ガタンゴトン。
電車の揺れで目が覚めた
カオスタ「はっ!?終点?」
ニャオニクスプレス「眼は覚めた?」
カオスタ「うん。つかなんで俺電車に乗ってんの」
ラルトス神「スッシーの能力で電車召喚した。空も飛べるんだぜ」
カオスタ「なにそれすごい」
カオスタ「って、にわポリはどうした!?」
デデンネ「にわポリはラルトス神達が来た後『四人相手はさすがに不利だな、じゃあな』とか言って何処かに行きました」
カオスタ「そうか」
カオスタ「行くぜ俺の叡智の結晶、『ドリームパンツ』!出陣!」
ドリパン [敵ヲ殲滅シマス]
にわポリ?「ドリームパンツ...?ああ、そう言えばお前が作ったんだったな。」
ドリームパンツ。俺の作り出した偽の存在だ。これが俺の特殊能力1。
ドリパン [command20 起動]
にわポリ?「ブラッキー!俺を守れ!」
command20。光弾の連射だ。
バキュンバキュンバキュンバキュン。
ブラッキーは全て受け止めた。
カオスタ「ドリパン!集中攻撃だ!」
ドリパン [command34 起動 ドンナ物デモ断チ切リマス]
command34。集中ビーム。光弾の火力を圧縮し、対象を切り裂く技。それに対して
にわポリ?「『ポリゴン殺法』!!!」
全速力で向かって来た。
カオスタ「ブイズ召喚だと!?これはアンブレオンの能力では無いのか?」
デデンネ「はい、ラルトス神が言っていました。恐らく彼はにわかポリエステルの能力とアンブレオンの能力を持っています。どうしましょう」
カオスタ「今すぐラルトス神を呼べるか?」
デデンネ「はい、今呼ぶので、時間稼ぎをしていてください」
カオスタ「了解」
綺麗事を言っている場合では無い。何せ緊急事態だ。ここは戦うしか無い。
にわポリ「はっはははははは」
カオスタ「お前...死んだ筈じゃ...」
にわポリ「おっと、勝手に殺すな。寧ろ殺されるのは、お前らのほうではないか?」
俺もデデンネも気づいている。
こいつはにわポリでは無い。
死んだのは確実に見たし、何より性格が違う。
カオスタ「...そうか。その言葉は、挑発ととっても良いのかな?此方はできる限り穏便に済ませたいところなのだが」
にわポリ「此方は戦いたいんだ。お前らに戦う気が無いならこっちが一方的に殺るまで。行け!ブースター、奴らを倒せ!」
カオスタ、デデンネ「!?」
デデンネ「アンブレオン...死亡したようです。これで6人目」
カオスタ「くそ、何やってんだけろは......こんなこと、一刻も早く止めさせなければ...」
俺達はけろを捜していた。
殺しあって最後に残った者が願いを叶える。このルールはおかしい。一体何故けろは殺し合いなんてさせるのだろうか。俺は一人も死なせたくない。だからけろを捜して、止めさせようとしている。
カオスタ「中々見つからないな。少し休憩しよう。デデンネ、周りに敵がいるか調べてくれ」
デデンネ「わかりました。...『迅雷管理』!!!」
デデンネの特殊能力「迅雷管理」。周囲の状況を掴む技だ。
デデンネ「一人いました。見た目は......!?...何で...?」
カオスタ「どうしたんだ?」
デデンネ「に、にわかポリエステルです。」
カオスタ「馬鹿な、奴は既に死んだ筈じゃ......近付いてみるか?」
デデンネ「そうしましょう。もしかしたら変装とかの能力かも」
俺はヒヨクシティを出て、どっかの道路で作戦を練っていた。
あの技へと対処方法や、次使ってくるかもしれない戦法など。
そうして作戦を立て、もうヒヨクシティを去ったであろうターシレオを探しに行こうとしたら、ナイフが腹部に突き刺さっていた。
アンブレオン「!?----ぐふ、が、は、は、」
いきなりの急展開。周囲には誰もいない。
???「ここだよ」
アンブレオン「!?」
背後にいた。男の声。振り向いてみるとその男は
顔が無く、知性も見えず、ただ、黒いだけの存在だった。
トドメの一撃。
アンブレオン 脱落 44/50
アンブレオン「出てこい!ブラッキー!守るだ!」
ブラッキー「ブラッキィ!!!」
俺とブラッキーの周囲を包み、橙色の鼠...デデンネからの猛襲を全て守った。
アンブレオン「ターシレオ!」
ターシレオ「ちっ、守られたか...、って何だ?」
アンブレオン「今の俺ではお前には敵わない。だからお前との勝負はまた今度にする。それで良いか?」
ターシレオ「わかったぜ。お前との戦いはまた後でにしよう。それまでに死ぬなよ?」
アンブレオン「当たり前だろ。お前こそ死ぬなよな」
そう言い、俺はこの街を去った。
ターシレオ「目を瞑った!?...まさか、お前......見てたのか」
ああそうさ、と返事をする。
ターシレオ「なら効くわけないよな。じゃあさっき見せなかった俺の力、見せてやるぜ!」
ターシレオ「『全門斉射......」
アンブレオン「!?」
世界は歪む。俺の背後、俺の眼前、俺の足元、俺の頭上、彼の周囲。遥か上空にさえも。そしてそこに雷が発生し、
ターシレオ「......妖電鼠砲』!!!」
俺に向けて一直線に放った。
アンブレオン「行け!サンダース!」
サンダース「ダーーースッ!」
ターシレオ「成る程、召喚か」
サンダース「ダーーーッ!」
バリリリッ!と雷を放つ。まあ命中70だし、それにさっきの闘いから簡単に避けられるだろう、と思った。
ターシレオ「けはっ!?」
当たった。どうやら予想していた程の強さでは無かったようだ。
アンブレオン「トドメを刺せ!サンダース!10万ボルトだ!!!」
サンダース「ダーーーッス!!」
ビリリリッ。またしても当たる。
ターシレオ「くっ、いいぜ、そっちがその気なら!」
ターシレオ「俺の目を見ろ!『空想提示・幼愛妄想』!!!」
その声を聞いて、俺は目を瞑った。
先の闘いを見た。
ターシレオとアスペルゴンの闘い。
恐らく彼、ターシレオの能力「空想提示・幼愛妄想」は相手と目を合わせないと使用出来ないのだろう。彼の攻撃はそれしかないと思うので、それさえ気をつければ勝てる。
俺はそれを決意して彼の前に降り立った。
アンブレオン「勝負だ」
武器を構えて言う。対してターシレオは溜息をつきながらも謎の構えを作り、
ターシレオ「いいぜ、やってやる」
と言った。
「はぁ!?」
普段真面目な俺でも思わず声をあげて叫ばなければいけない。なにせ緊急事態だ。急に髪は伸びたし、体格も随分と変わっている。そして俺が長年取っておいた童貞は局部ごと消え、代わりに処女とかいう凹が出現。
「貴様、一体何をした!?」声質も女。
「フッフッフッ、これが俺の特殊能力だ、対象の性別を変えると言うモノ。」
「知っとるわそんな事」
「どうだ?女になった感覚は。早速で悪いが、俺の溜まり溜まった欲求を解消させてもらわないとな!」まさかの変態さんでした。息を荒げて近づいてくる。物凄く気持ち悪い。
「死ね!」私は後先考えず銃を一発。正確に命中。ルンパッパは倒れた。
......これで私が男に戻る方法は無くなってしまった。決めた。私は優勝する。そして男に戻る。船旅なんかエンジョイしてる場合じゃないね。陸へ降りて、戦いを始めよう。
剣舞ルンパッパ 脱落
45/50