アメリカ RankVII ジェット戦闘機 F-14B
概要
Update 2.27 "La Royale"にて追加された。
エンジン換装によるパワーアップに加え、LANTIRN照準ポッドや光学照準カメラのTCS*1、大容量のBOLチャフ・フレア発射機を備え、武装面ではオールアスペクトのAIM-9Lや改良型フェニックスのAIM-54C、さらにペイブウェイ誘導爆弾や新規実装のバリュート爆弾追加など、F-14A Earlyからの強化点が盛りだくさん。
機体情報(v2.27.0)
必要経費
必要研究値(RP) | 420,000 |
---|---|
機体購入費(SL) | *** |
乗員訓練費(SL) | 320,000 |
エキスパート化(SL) | 1,120,000 |
エース化(GE) | *** |
エース化無料(RP) | 1,350,000 |
バックアップ(GE) | 110 |
護符(GE) | 3,200 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
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バトルレーティング | 12.0 / 12.0 /12.0 |
RP倍率 | 256% |
SL倍率 | 90% / 270% / 600% |
最大修理費(SL) | 4,271⇒7,542 / 8,585⇒15,156 / 14,295⇒25,236 |
機体性能
項目 | (初期⇒全改修完了後) 【AB/RB&SB】 |
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最高速度(km/h) | 2191⇒2238/ 2181⇒2215 |
(高度10668m時) | |
最高高度(m) | 16764 |
旋回時間(秒) | 24.4⇒23.6 / 24.5⇒24.0 |
上昇速度(m/s) | 295.7⇒256.6 / 188.9⇒224.8 |
離陸滑走距離(m) | 750 |
最大推力(kgf) | 5820*2⇒6600*2 / 5740*2⇒6200*2 |
A/B推力(kgf) | 9850*2⇒10630*2 / 9770*2⇒10230*2 |
毎秒射撃量(kg/s) | *** |
燃料量(分) | min16 / 20 / 30 /45/ max53 |
搭乗員(人) | 2 |
限界速度(IAS) | *** km/h |
フラップ破損速度(IAS) | (戦闘)*** km/h, (離陸)*** km/h, (着陸)*** km/h |
主翼耐久度 | -***G ~ ***G |
レーダー
分類 | 有無 | 距離 (km) | 対応バンド | 対応レーダーモード |
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索敵レーダー | 〇 | 10/19/37/93/185/370 | I | SRC PD HDN/PDV HDN |
追跡レーダー | TRK PD HDN/PDV HDN | |||
捜索中追尾 | TWS HDN | |||
敵味方識別装置 IFF | - | SRC/PD |
分類 | 有無 | 探知距離 (km) | 対応バンド | 対応レーダーモード | 備考 |
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レーダー警報装置 RWR | 〇 | 70 | C-J | SRC/PD TRK AI/SAM/AAA/CW | 追尾探知/発射探知 |
武装
分類 | 名称 | 搭載数 | 装弾数 | 搭載箇所 | 購入費用(SL) |
---|---|---|---|---|---|
通常/ステルス | |||||
機銃 | ***mm △△△ | * | *** | △△△ | **/** |
機関砲 | ***mm △△△ | * | *** | △△△ | **/** |
機銃 (単装) | ***mm △△△ | * | *** | △△△ | ** |
弾薬
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追加武装
凡例 | ||||
---|---|---|---|---|
記号 | 意味 | 記号 | 意味 | |
RKT | ロケット | BOM | 爆弾 | |
AGM | 対地ミサイル | AAM | 対空ミサイル | |
GUN | 機関銃/砲 | CM | 対抗手段 | |
MINE | 機雷 | TPD | 魚雷 | |
TP | ターゲティングポッド |
分類 | 名称 | パイロン | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | - | ||
AAM | AIM-9L Sidewinder | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||||
AAM | AIM-9L Sidewinder + BOL | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||||
AAM | AIM-7M Sparoww | 1 | 2 | 2 | 1 | |||||||||
AAM | AIM-54A Phoenix | 1 | 2 | 2 | 1 | |||||||||
AAM | AIM-54C Phoenix | 1 | 2 | 2 | 1 | |||||||||
BOM | 2000 lb LDGP Mk84 Air bomb | 2 | 2 | |||||||||||
BOM | 2000 lb LDGP Mk84 bomb | 2 | 2 | |||||||||||
BOM | 500 Mk82 AIR callute-type retarded bomb | 8 | 6 | |||||||||||
BOM | 500 lb LDGP Mk82 bomb | 8 | 6 | |||||||||||
BOM | 1000 lb LDGP Mk83 bomb | 2 | 2 | |||||||||||
BOM | 1000 lb Mk83 AIR ballute-type retarded bomb | 2 | 2 | |||||||||||
BOM | 1000 lb LDGP Mk83 bomb | 2 | 2 | |||||||||||
Targeting Pod | LANTIRN targeting pod | TP | ||||||||||||
GBM | LANTIRN targeting pod + GBU-24 Paveway III guided bomb | TP | 1 | 1 | ||||||||||
GBM | LANTIRN targeting pod + GBU-16 Paveway II guided bomb | TP | 2 | 2 | ||||||||||
GBM | LANTIRN targeting pod + GBU-12 Paveway II guided bomb | TP | 2 | 2 | ||||||||||
GBM | LANTIRN targeting pod + GBU-10 Paveway II guided bomb | TP | 2 | 2 | ||||||||||
RKT | Zuni Mk32 Mod 0 ATAP rockets | 8 | 8 | |||||||||||
爆弾
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ロケット
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ミサイル
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魚雷
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ガンポッド
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機雷
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機体改良
Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 胴体修理 | *** | *** | *** |
ラジエーター | ||||
**mm弾薬ベルト | ||||
**mm銃座用弾薬ベルト | ||||
II | コンプレッサー | *** | *** | *** |
機体 | ||||
新しい**mm機関銃 | ||||
新しい**mm銃座用機関銃 | ||||
III | 主翼修理 | *** | *** | *** |
エンジン | ||||
**mm弾薬ベルト | ||||
爆弾懸架装置 | ||||
IV | インジェクター交換 | *** | *** | *** |
**オクタン燃料使用 | ||||
カバー交換 | ||||
新しい**mm機関砲 | ||||
ロケット懸架装置 |
カモフラージュ
△△△ | |
---|---|
[添付] | |
条件 | - |
説明 | 標準カモフラージュ |
"Bicolor Camoflage" | |
条件 | プレイヤー820キル、または200GE |
説明 | VF-74所属のアグレッサー塗装 |
研究ツリー
前機体 | F-14A Early |
---|---|
派生機体 | - |
次機体 | - |
解説
特徴
LGB&LANTIRN獲得でいわゆるボムキャット化の選択肢が増え、陸軍バトルでも本格的な活躍が見込めるようになってはいるものの、空軍バトルでは基本的にA型と同様、対空戦闘がメインになるだろう。
レーダーの性能はA型から変わっていないが、機首下部のTCSと連動させることで敵味方識別能力が向上。光学カメラ故に天候次第で使えないという弱点はあるが、レーダーでは分からない敵機種の特定、さらに姿勢や機動から針路の先読みといった応用も効く。また、TCSで捕捉した敵機は「超望遠ズームでパイロットが目視している」扱いとなるため、空RBでは通常よりも遠くからタグを表示させることが可能。
これに加えて推力3割増しの新型エンジンと改良された各種AAM、さらに最大700発に大増量されたチャフ・フレア*2が制空の手助けになるはずだ。
立ち回り
【アーケードバトル】
--加筆求む--
【リアリスティックバトル】
自慢のAIM-54PhoenixもC型へとアップグレード。7Fスパロー、9Hワインダーだったサイドアームは、7M、9Lへと進化。スパローはあまり変化はないが、サイドワインダーはフロントアスペクト、サイドアスペクト状態でも射撃可能になった点が大きい。
またエンジンも10630kgfという大推力。A型トムキャットと比べると、大幅なパワーアップをストック状態でも感じることができるだろう。
Phoenixを担いで戦場に出る場合、以下の点に注意したい。
1、敵の高速度中距離ミサイルに注意すること。
2、最低でもマッハ1、高度6000m程度から射撃すること。
3、できれば手動で可変翼を操作すること。
1に関して、特に注意したいのはMIG-29SMTやMiG-29Gが装備している超高速ミサイルR-27ERシリーズ。加速が非常に速く短時間で最高速度に到達するほか直線飛行時の失速も少ないため、こちらのフェニックスよりも早く着弾することがある。A型トムキャットと同じように約20km前後まで中間誘導をすることにより命中率を格段に上げることができるが、相手と共倒れになる可能性もある。幸い、RWRは現環境のほぼすべてのレーダーを探知することができ、狙われている方向や機種もわかるので、これらからレーダー照射を受けた場合にはミサイルの誘導を中止しすぐに回避行動に移るべきだ。だがレーダー性能で勝る本機が早くフェニックスを射撃できた場合、敵がロックオンするころにはARHに切り替わるので、敵にプレッシャーをかけることができるばかりか、あわよくば撃墜も狙える。そのため注意したいのが次の2の項である。
2に関して、通常ミサイルは高高度から高速度で打ち出すことで射程が伸びる。ここまでトムキャットを乗り継いできた諸兄であれば分かり切ったことであるだろう。これはすべてのミサイルに言えることである。フェニックスは長射程でありながら、ARH、IOG、DL誘導と射撃後の機動を制限しない特性がある分、重く、直径があるので加速には不利な形状である。よってマッハを超えた状態で撃つかそうでないかによっては射程と最終的な速度に大きく影響する。マップ「都市」でもない限り、できるだけ高地点から、高速度で発射するのがベター。もし理想的な状態で加速しきればマッハ4(ピットブル距離16kmから着弾まで約10秒)の高速で飛翔し、回避する暇もなく撃墜できる。
基本的に高度6000mからマッハ1程度で撃ちだすことができれば、着弾時にはマッハ3.5-4程度の速度になっていることが多い。また上の敵を狙うよりも打ち下ろしたほうが速度は稼げる。もし自分より高高度を飛行する敵を見つけたら、TWS HDNレーダーモードで距離が35kmになるまでに相手よりも高く飛行し、マッハ1程度まで機体を加速させておくことを意識するべき。
そのため、離陸後は速やかに水平飛行に移行。間違っても上昇しながら速度を稼ごうとは思ってはいけない。水平飛行でマッハ0.9程度まで速度を稼いでから、上昇角25-30°の間で、なおかつマッハ0.9~0.95程度を維持しながら上昇できる角度を探したほうがより早く高空へと向かうことができる。そうすることによりフェニックス射撃時にはマッハ1へとすぐに到達できる。
3に関して、最後に、射撃後の誘導と可変翼の操作について少し解説したい。
まず射撃後の誘導だが、A型トムキャットとレーダーモード自体は同じで使い慣れていれば、どの程度まで旋回してもロックオンが維持されるかわかるかと思う。ただし、A型にはない最悪のメリットともデメリットともとれる特徴がある。それは機首に着いた光学カメラTCS。なぜかフェニックスのシーカーがこれと連動してしまうときがある。何が言いたいかはもう察しがついただろう、レーダーと全然違う目標のほうにシーカーが向いてしまうときがあるのだ。いったんシーカーを閉じてもTCS本体が明後日の方向を向いている場合、何度やり直しても連動して本来向きたい方とは別の方向を向いてしまうときがある。そういう時はいったんレーダーを閉じるか、別の目標をロックオンしてから再度ロックオンすると治ることもある。頭に入れておこう。
次に、上空では空気が薄い分、空気抵抗が減少し、最高速度、燃費がともに良くなる半面、舵は効きにくくなる。TWSモードで誘導する途中、ミサイル警報があればクランク機動で相手のミサイルの機動力をそぎたいところだが、中高度に比べるとやりにくさも感じると思う。そのため手動で可変翼を操作し、約60%程度の開度になるように調整することで、旋回性能を上げることができ、ミサイルの回避に役立つことだろう。ただし、マッハ1を超えている状況で30%以下になるまで可変翼を開くと強度の関係でロールしたとたんに折れたり、かえって機動性を悪化させたりすることも考えうる。時と場合に応じて調整するのが大切。
なおA型トムキャットと変わらないように、フェニックスはTWSモードでなければ誘導はおろか発射すらできない。またそのTWSモードも、格闘戦時に使おうとするとあらぬ方向をロックオンすることが多々あり、9Lのレーダースレーブを有効活用できないことも。よって、フェニックスの誘導を終えたら素直にPDVモードにするか、PD HDNモードに切り替えることをお勧めする。
なおフェニックスは最大6発のため、残りの武装を何にするか迷ったときは、9L+BOLポッド2発がおすすめ。
上記の通り、A型トムキャットでは7Fスパローであった中距離空対空ミサイルが、7Mスパローへと進化。しかし、現状ゲーム内では有用な違いはない*3。搭載本数もA型トムキャットと変わらず最大6発。ただしこれはアメリカ空だけではなく、他国に対しても大きなアドバンテージとなっている。というのも、スパローなどのSARHは、搭載できても2発が限界の国も多く、ここまでの本数を持てるのは今現在F-14シリーズのみ。
ただしレーダーがヘッドオン特化のため、レーダーの使い方に注意したい。
CMマシマシで出撃する場合は7Mスパローも4発に制限されてしまうが、その代わりCMが700発、9L4発と近距離格闘戦もこなせる機体に早変わり。もし7M/9L混合特化で出撃するのであれば、次の項目に注意したい。
1、周囲警戒を怠らない事。(特に上空)
2、可変翼操作(半自動モード)に慣れておくこと。
3、レーダーの切り替えを確実にすること。
まず1の周囲警戒だが、言わなくてもわかるだろう。F-14はエンジンの特性上、100%で飛行していても900℃の高温で燃焼するため、IRCCM持ちのミサイル(AIM-9M、R-73等)に追跡されたが最後、フレア貫通で死亡することも考えうる。基本は「撃たれないこと」と肝に銘じ、周囲をよく観察するべき。もし撃たれた場合、あるコツを意識すると余裕で回避可能。
どのミサイルにも言えることだが、まずは①アフターバーナーを切る事。これによりフレアに欺瞞されやすく也、エンジンの排熱を再ロックされることを防げる。
次に、②テールオン状態に持ち込み、フレアを射出しながら緩やかにバレルロールをすること。テールオンだと逆効果なような気もするが、一番回避しやすいのはテールオンである。なぜならミサイルのシーカーにフレアが映りやすくなり、(自慢の超大量のフレアをありったけまき散らすと)、IRCCMが起動しても、大量のフレアに惑わされるためである。2kmもあればこの機動で十分回避可能。逆に言えばサイドオン状態でビーム機動をしようものなら、フレアを大量投下してもIRCCMとシーカーの眼はごまかせない。
最後に、③フレアを出し惜しみしない。9L+BOLランチャーを装備している状態であれば、最後までフレアを使い切る場面はそうそうない。9MやR-73を撃ちきらせてしまえば強制的に格闘戦にからめとり、返り討ちにすることもできる。
レーダーは
- SRCモード
- SRC PDV HDNモード
- TWS HDNモード
- SRC PD HDNモード
の4モードがあり、基本的にはSRC PDV HDNモードかSRC PD HDNモードでスパローを投げつけることになると思う。TWS HDNは初手の動向を知る分にはいいのだが、いかんせんヘッドオン状態でないと感知できないうえに、至近距離では昨日の方向に向いてしまうこともある。よってヘッドオンでスパローを用いた戦闘をする場合は、上記のモードを使い分けるのが吉。
基本的には15km程度のこちらに向かってきている敵をロックオン、10km程度まで接近してきたら発射という流れになる。7Mスパローは最大旋回Gで回頭させるためには少なくとも5秒程度必要*4で、そうすると約5kmで最大旋回できると考えることができる。あくまでマッハ1程度で自機が飛行していた場合ではあるが、おおよそこのような立ち回るになるであろう。また、ACMモードを活用するという手もある。9km以内で、しかもヘッドオン状態の敵しか感知できない特徴はあるが、機首を向けた方向の極狭い範囲を強制的にロックオンできるので、PDV HDNモードなどの走査外の敵をロックオンできずにヤキモキするようなことはなくなるであろう。しかしこれは諸刃の刃であることを忘れてはならない。というのも、R-27など一部のミサイルはインチキ加速でたいていの場合スパローよりも早く着弾するのである。よってMIG-29SMTなどとのヘッドオンには十分注意しよう。
ただし、スパローは至近距離では加速が足りずに外れることも。そうなると9L/M60バルカン砲を用いた近距離格闘戦となる。そのため2の項の可変翼の半自動操作に慣れておくことが必要となる。
スパローがもし外れた場合、お互い強力な近距離空対空ミサイルを装備していることが予想される。よって背後を取られることは機体の大きい(被弾面積の大きい)本機にはあってはならない。そのため、もし格闘戦をする必要に迫られたときに備え、半自動での操作をある程度マスターしておくべき。
初撃のスパローが外れ、相手との旋回戦になった場合は、まずは可変翼を最大まで開く。そして速度によるが、戦闘フラップか離陸/着陸フラップを出し、低速時の安定性を稼ぐ。着陸フラップは最後の手段にはなるが、これを出したときの空戦はF-14が最強なので、もし低速空戦に巻き込まれたのであればこれも考えると良い。
ただしフラップの出しっぱなしはNG。速度と高度に応じて可変翼を20%まで開いたり、逆に0%にして離陸フラップを出したりしよう。
そして最後にだが、レーダーモードを頻繁に切り替える必要がある。というのも各レーダーが様々な長短所があるため、同じレーダーモードを使い続けるのは宝の持ち腐れである。
●SRCモード
通常の索敵レーダー、自機に対して相対速度が0の敵に対して使用。
クラッターを拾うので低空や機首下方の敵機の捕捉には適さないほか、ロックした目標がチャフを撒くとロックを外されてしまう弱点がある。
●SRC PD HDNモード
パルスドップラーモード、機首下方の敵機を探知できる。後述するTWSと比べて探知角が縦横共に広いものの、それ以外の面でTWSが上位互換であるため非常に広いマップで一度に出来るだけ広範囲を索敵したい時以外では特別使う意味は薄い。
ヘッドオン*5時には100kmを超える距離で補足が出来るなど非常に強力だが、テイルオン*6やサイドオン*7時には補足できなくなる。*8このような時はSRCに切り替えよう。
●SRC PDV HDNモード
レーダースコープの縦軸を目標の相対速度、横軸が方位角になっているSRC PDモード。
反応がスコープの上に表示されるほど、自分に向かってくる速度が速い目標である。
距離が表示できずIFFも使えないが、脅威度の判定には便利であり、「他の反応より少し早く向かってくる反応は爆撃が目的」とか「飛行機とは明らかに違う速度で向かってくるのはミサイル」などと読み取れる
●TWS HDNモード
TrackWhileSearch(走査中追跡)モード、敵影を映しながらターゲットの距離、移動方向、相対速度を表示できる上にAIM-54Aの誘導にも使用可能てある。
基本的にこのモードで戦うことになるが、ドッグファイト時にサイドワインダーのシーカーをスレイブしてしまいあらぬ目標をシーカーに捉えることがあるのでドッグファイト時には前述の3つのどれかの使用を推奨。
レーダー上で目標を選択するだけでその敵機の情報を表示でき(この状態では敵機のレーダー警報を鳴らさない)、そのまま「選択した目標をレーダーでロックオン」を押すことで通常のレーダーロックに移行する。
このモードも電波にPDを使っているので、SRC PDの弱点がそのまま当てはまる。相手を追いかける状態になったらSRCに切り替えよう。
●BSTモード:
ACM用*9ボアサイトモード、目の前に敵機が存在すると自動でロックオンする。
9kmまでしかロックできないのでインファイト用、PDモード有。
●VSLモード
垂直走査ACMモード、これもやはり9kmまでしか捕捉できないが時機の機首に対して垂直に広い角度でロックを行うためインファイトでAIM-9Lを発射する際に非常に有用。こちらにもPDモードがある。
【シミュレーターバトル】
--加筆求む--
史実
F-14は1960年代の計画当初から戦闘時推力重量比1を目標としていたが、それを実現できる大推力エンジンは当時まだ無く、F-111BからP&W TF30を流用したF-14Aが本命までの繋ぎとして量産・部隊配備された。本命のATE(先進技術エンジン)ことP&W F401*10を搭載したF-14Bプロトタイプ(BuNo 157986)は1973年に初飛行したが、テストの結果は芳しくなく、技術的問題や資金不足に直面。ベトナム戦争後の縮小予算やインフレの影響下ではこれらの問題を解決できず、F401の開発は中止された。
こうしてB型の400機量産計画がおじゃんになり、それに付随してC型*11の開発計画も流れた結果、アメリカ海軍は60機程度で終わるはずだったA型を557機も調達する破目になってしまう。しかし、TF30はF401よりも2割以上低推力な上に操作レスポンスが遅く*12、さらに気流の乱れに脆弱でコンプレッサーストールを頻発するなど、戦闘機には全くもって不向きな代物だった。議会に出席した海軍長官が「(F-14とTF30は)我々が経験してきた中でおそらく最悪のミスマッチ」と発言している辺りからも、事の深刻さが窺える。
F-14が次にエンジン換装の機会を得たのは1981年。この頃、P&W F100の改良あるいは代替品を求めていた米空軍と、戦闘機用ターボファンのシェアを伸ばしたいGE社の思惑が一致し、B-1爆撃機用のGE F101をベースとしたF101DFE(派生型戦闘機エンジン)計画が始動していた。先んじて空軍のF-16で試験が始まっていた所に海軍も参加する流れとなり、F401のキャンセル以降グラマンの格納庫で保管されていたF-14B 157986がテストベッドに選ばれた。
F101DFEは、F101の高圧セクションにGE F404*13のファン・低圧セクション・ノズルをスケールアップして組み合わせた物で、F100と同等の寸法に収めつつ28000ポンドの推力を発揮。これを双発で搭載したF-14Bは戦闘時推力重量比1を達成し、グラマンと海軍で計25回実施された飛行試験では、アフターバーナー不使用での発艦や、マッハ0.8から1.8までの加速時間が僅か90秒といった好成績を残した。グラマンのテストパイロットも「F-14の誕生以来初めて、エンジンではなく機体を操っている」「これこそ戦闘機乗りが夢見たもの」と褒めちぎったが、元々空軍が始めた計画という事もあり、海軍はすぐには採用決定とせず空軍側の評価が出るのを待った。
空海軍でのテストの結果、GE社のF101DFEはF110として採用を勝ち取り、P&W社も対抗策として信頼性向上や電子制御化を施した改良型F100をリリース。空軍は両社の競争を促すべく、F100とF110双方を会計年度ごとに比率を変えながら導入する方針を取った*14が、海軍は1984年にF110のみをF-14向けに採用すると決定した。
これを受けて、F-14B 157986は1984年7月に制式採用版のF110-GE-400に換装。エンジンのみならず、新型のRWRや機関砲ガス抜き孔など幾つかの新要素がテストされ、これらを反映した最初の量産新造機であるBlock145(BuNo 162910~)の機体は1986年9月に初飛行を遂げた。苦節16年、トムキャットはついにファッキンサノバビッチのTF30に替わる新たなエンジンを手に入れたのである。
なお、このF110搭載の量産型について、米海軍は当初のF401搭載のB型とは異なるものとして「F-14A+」と命名していたが、1991年5月1日付で名称をF-14Bに改めている。
F-14AからBへの最大の変更点はTF30からF110へのエンジン換装で、これにより推力が約30%、上昇率は61%増加。アフターバーナー無しで発艦可能になった事に加え、TF30よりも燃費が良くなったため、戦闘行動半径は62%拡大された。さらにF110は操作レスポンスや安定性もTF30とは段違いに高く、トムキャット乗りたちは高迎角の格闘戦や30000ft以上の高高度飛行におけるコンプレッサーストールの恐怖からようやく解放された。
また、費用対効果の観点からグローブベーンが廃止されたほか、新型のAN/ALR-67 RWRやAN/ALE-47 CMDが装備され、1996年以降の改修ではBOLディスペンサー付きのLAU-138ランチャー、AN/AAQ-25 LANTIRNポッド、GPSなどが追加された。
B型は新造38機に加え、A型から改造された48機の計86機が製造された。待望のエンジン換装型のわりに数が少ないのは、電子機器を中心に更なる改良を施したF-14Dがすぐ後に控えており、ゆくゆくは全機D型へのアップグレードが予定されていたため。
…しかし、そのD型は冷戦終結により新造37機とA型改造18機の僅か55機で打ち切られ、B型からD型への改修も予算が付かずキャンセル。結局、米海軍が調達した計632機のF-14は大半がTF30のまま退役していった。世界最強の軍隊も、議会に握られた財布には勝てないのであった。
小ネタ
エンジンを何度も換装したF-14BプロトタイプのBuNo 157986は最終的にF-14Dのテストベッドを務め、退役後はイントレピッド海上航空宇宙博物館で公開保存されているが、なぜかF110ではなくTF30を搭載して展示されている。
既定塗装のモデルはVF-143「ピューキンドッグス」。部隊のシンボルマークは尾翼にも描かれている「頭を垂れて口を開くグリフィン」。
VF-143の愛称は元々Griffinsで、グリフィンのマークはこれに沿う形で1953年に制定された。ところが、隊長の妻に「犬が吐いてるみたい」と評され、さらに隊長がそれを面白がったのをきっかけに、1960年代中頃から愛称がPukin’ Dogs(ゲロ犬)に変わった。
VF-143は1990年から2005年までF-14Bを運用し、F/A-18Eへの機種転換に合わせてVFA-143に改編されたが、愛称やマークは嫌がられるどころか「世界に名高いゲロ犬」として誇らしく継承されている。
なお、先にWarThunderに実装されたF-4Jの既定塗装のモデルもVF-143である。Gaijinもゲロ犬がお気に入りなのかもしれない。
追加塗装のモデルはVF-74「ビーデビラーズ」の仮装Su-27迷彩。VF-74はF-14A+(F-14B)量産機を受領した最初の飛行隊だったが、TARPS非装備部隊の削減方針により1993年8月に空母航空団から外された。その後、1994年4月に解散するまでの短期間ではあるが、大西洋戦闘航空団司令直属のアグレッサー部隊として活動。濃淡2色のグレー迷彩を纏ったF-14Bは、Su-27ないしMiG-31役として非常に効果的だったと評されている。
外部リンク
コメント
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
- ページの編集要望等ありましたら編集会議のコメント欄をご利用ください。