Firefly F Mk.I

Last-modified: 2024-01-30 (火) 18:14:21

イギリス Rank III 攻撃機/海軍航空機 Firefly F Mk.I

Firefly F Mk.I_1.jpg

概要

イギリスのランクIII艦上攻撃機。

史実では艦上戦闘機として開発されたものの性能不足で、主に攻撃機として運用された。

強力なグリフォンエンジンを搭載するが、単発複座のために嵩んだ機体重量は約5tに達し、飛行性能は決して良好とは言えない。
しかし、固定武装は20mmイスパノMk.II×4門と強力、爆装能力も同格単発機としては優秀で、攻撃機としての適性は高い。

機体情報(v1.70.1945)

必要経費

必要研究値(RP)18000
機体購入費(SL)77000
乗員訓練費(SL)22000
エキスパート化(SL)***
エース化(GE)***
エース化無料(RP)***
バックアップ(GE)40
護符(GE)980

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング3.7 / 3.3 / 4.0
RP倍率1.36
SL倍率1.0 / 3.2 / 4.6
最大修理費(SL)1220⇒1575 / 3320⇒4166 / 4900⇒6149

機体性能

項目(初期⇒全改修完了後)
【AB/RB&SB】
最高速度(km/h)485⇒532 / 469⇒508
(高度4572m時)
最高高度(m)10050
旋回時間(秒)22.2⇒19.9 / 23.2⇒21.0
上昇速度(m/s)10.0⇒16.1 / 10.0⇒12.7
離陸滑走距離(m)480
最大出力(hp)1245⇒1580 / 1230⇒1390
離陸出力(hp)1481⇒1817 / 1467⇒1626
毎秒射撃量(kg/s)5.17
燃料量(分)min31 / 45 / 60 / max105
銃手(人)(1)
限界速度(IAS)*** km/h
フラップ破損速度(IAS)(戦闘)630 km/h, (離陸)*** km/h,(着陸)*** km/h
主翼耐久度-***G ~ ***G

武装

分類名称搭載数装弾数搭載箇所
機関砲20mm
イスパノMk.II
4640
(145×2+175×2)
翼内

弾薬

武装名ベルト名内訳費用(SL)
20mm
イスパノMk.II
既定HEF-I/HEF-I/P/T-
汎用HEF-I/HEF-SAPI/AP/T20
地上ターゲットAP/AP/AP/HEF-I/T20
空中目標HEF-I/HEF-I/HEF-SAPI/HEF-SAPI20
曳光弾AP/T/HEF-I20
ステルスHEF-I/HEF-I/HEF-SAPI/AP30

追加武装


名称

影響【AB/RB/SB】費用
(SL)
搭載条件
最高速度
(km/h)
上昇速度
(m/s)
ターン
アラウンドタイム
(sec)
B250lbs
G.P. Mk.IV
2-0/-1/-1-1.2/-0.9/-0.9+0.8/+1.0/+1.0150HSBC mk.2-
B500lbs
G.P. Mk.IV
2-27/-26/-26-2.7/-2.0/-2.0+1.7/+2.1/+2.1200HMBC mk.2-
B1000lbs
M.C. Mk.I
2-54/-51/-51-5.1/-3.8/-3.8+3.5/+4.5/+4.5500HLBC mk.2-
R76mm
RP-3
8-24/-23/-23-2.2/-1.6/-1.6+1.3/+1.6/+1.6400HRC mk.8-

機体改良

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Tier名称
IFuselage repair
ラジエーター交換
プライマリ20mmベルト
HSBC mk.2
IIコンプレッサー交換
Airframe
新しい20mm機関銃
HMBC mk.2
IIIWings repair
Engine
Mk.II year 1942
HLBC mk.2
IVカバー交換
Mk.II year 1943
HRC mk.8

カモフラージュ

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既定
[添付]
条件-
説明標準迷彩

研究ツリー

解説

特徴

艦上戦闘機なので着艦フックが備えられており、安全な着艦が可能。

武装は20mmイスパノMk.II×4門と大火力で、大型機も容易く撃墜できるだろう。
装弾数も計640発と多め*1
爆弾やロケット弾などの追加武装も充実しており、攻撃機としての能力は高い。

ただし、本機の運動性能は決して良好とは言えない。
単純な旋回率こそ高めではあるものの、旋回中の速度の減衰が激しく失速しやすいため、旋回戦には巻き込まれないように気を付けよう。

また、イスパノMk.IIは未改修状態では集弾性が悪く、弾詰まりも早い。タップ撃ちを心がけよう。
なお、この欠点は機関砲の改修を進めると改善される。

ちなみに、後部座席に航法士が鎮座しているが機体性能には何ら影響がなく、彼が気絶しても被撃墜判定などはない。ただの重りである。

立ち回り

【アーケードバトル】
地上目標を爆弾で吹っ飛ばすのが主な仕事だが、低空でウロウロしている敵を一撃離脱で刈り取ったりするくらいなら出来なくはない。ただ狩りそびれたら鈍足故に手痛い反撃をくらう相手はよく選ぼう。もし空戦しかできることがないのなら味方の集団の後ろで様子を見ながら隙を見せた敵を強力な機関砲で粉砕する使い方もある。

 

【リアリスティックバトル】
本機は一応戦闘機ではあるが、性能はマッチする敵戦闘機に真正面から対抗出来る程のものではない。よって、スピット等に高高度制圧を任せ、中~低空の攻撃機や戦闘機などを倒していこう。迎撃機スポーンがあるため2000~3000mまで登るのは容易である。比較的装弾数の多いイスパノmk.2は、重装甲の敵機相手でも十分な火力である。本機はスピットやタイフーン程ではないもののそこそこ良好な旋回能力を持っているため、メッサーやC205辺りならまだなんとかなることもある。が、最終手段として考えるのが良いだろう。もし格闘に入ったらエネルギーが枯れる前に墜としてしまおう。
また、本機はBR3.7の単発機としてはかなりの対地装備を携行することが出来、対地攻撃において威力を発揮する。おすすめはRP-3ロケット×8である。
最初から対地装備を持っていくのも一つの選択肢である。装備を抱えたまま高度を稼ぎ、低空の敵を排除したらゲージを削ってから基地に帰るという立ち回りをすれば、効率よく相手にプレッシャーを与えることが出来る。上に敵が残っている場合は、逃げ切れるように早めに対地を切り上げて帰ろう。場合によっては装備を投棄するのも手である。

 

【シミュレーターバトル】
--加筆求む--

史実

格納

フェアリー社の設計した単発複座戦闘機「ファイアフライ」は、同社の単発複座戦闘機「フルマー」に続き、英国海軍の要求仕様書N.5/40に合わせて計画されたものである。
1930年代後半まで、艦隊航空隊はRAFの一部門であった。RAFの装備更新は、本土防空のための陸上戦闘機が最優先、艦載機の開発、生産は最後であるとされた。その結果、当然ながら艦隊航空隊の装備は旧式機しか存在していなかった。
1938年、艦載機の管轄が海軍本部に移されたが、海軍本部に適切な航空士官がいるわけもなく、専門知識に欠け、何のノウハウもないまま艦載機の開発、調達、維持をしなければならない、という非常にひっ迫した状況となってしまう。海軍本部は艦載機更新の必要性を痛感していたが、高性能な艦載機の設計、開発には時間がかかる。そこで、その溝を埋める「つなぎ」として、長距離単発複座戦闘偵察機というコンセプトの要求仕様書を出す。
複座となったのはいくつか理由がある。まず、艦隊が視界外になると、帰投するのは困難となる。また、パイロット一人で偵察させた場合、その内容は極めて不正確になってしまう。そこで、正確な情報を確実に持ち帰るために、観測員兼航法士が必要であった。一方で、この種の機体は陸上戦闘機のような高性能を求められてはいない。仮想敵国ドイツは空母がなく、洋上においてこの機種が相手にするのは、専ら低空で侵入し、対艦攻撃を仕掛けてくる独爆撃機であるからだ。
当然、単発単座のそれよりも空戦性能に劣るであろうことも認識している。そこで、艦上単発単座戦闘機による補完も考慮し、1938年にはスピットファイアの艦載機化を提案、その後にはハリケーンも含めた陸上戦闘機の折り畳み翼の設計を開始させている。開戦後は米軍機をテスト、仏降伏後にはすぐさま浮いたF4Fを実戦配備するなど、迅速に単発単座戦闘機を配備している。
そして、このような戦闘偵察機の要求仕様書O.8/38に基づいて、別のコンペに供された軽爆撃機を改修したのが、前任のフルマ―だった。先述したように、この機体はつなぎに過ぎないことから、O.8/38が出された翌年には、旧式化した艦爆スクア、艦戦シーグラディエーターも含めて更新することを目的とする中距離単発複座戦闘機の要求仕様書が出され、仕様変更を経てついに要求仕様書N.5/40となる。
こうして、ファイアフライは、偵察、対艦、対地、長距離侵攻とその護衛、そして爆撃機迎撃を可能とするマルチロール機として計画されたのであった。
 
開発はH.M.チャップリン率いるフェアリー社の機体設計チーム。エンジンにロールスロイス・グリフォンIIBエンジン(1730馬力)が採用された。このファイアフライは、ただでさえ大型だったフルマーよりもさらに機体を大型化、自重もおよそ400kgほど重くなり、なんと4254kgという、およそ単発戦闘機とは思えない自重になった。これはスピットファイアのおよそ倍である。
しかし、空力的に洗練された機体形状と新採用のエンジンにより、フルマーよりも最高速度は60km/hほど上昇。また、フェアリー社が新たに特許を得た「ヤングマン式」とよばれるフラップを採用、低速域での高い揚力を実現し、空母への着艦をより簡単にした。
 
ファイアフライは、要求仕様書が出される以前から設計が進められており、艦隊航空隊の現状もあいまって、モックアップが完成した1941年6月には200機の発注を受けている。しかし、BoBの勃発により開発は一時中断、本機の試作1号機は1941年12月22日に初飛行することとなった。その後2号機が1942年6月4日に飛行するが、構造の欠陥により低空飛行中に墜落、テストパイロットが死亡してしまう。これを解決した3号機を経て、ようやく量産が開始された。翌年3月4日、最初の量産型である「F. MkI」型の機体がイギリス海軍のヨービルトン航空基地に引き渡された。しかし、量産機もポーポイズ現象が発生することから実用的でないと判断され、再び改良を施すことになる。結局、実戦配備の許可がでたのは同年10月であり、その時点ですでに本機の性能は陳腐化していた。
同年同月に第1770飛行隊に配備され、翌年10月に同飛行隊が空母「インディファティガブル」に配属された。
 
ファイアフライの初期の任務は、ドイツ占領下にあったノルウェー沿岸付近における武装偵察、同地域における敵船舶に対する攻撃だった。
1944年8月24日に行われたティルピッツ攻撃の際には、ファイアフライが攻撃隊の護衛任務を行った。ちなみに、この護衛任務は先述の第1770飛行隊によって遂行されたものである。
1945年には太平洋戦線に進出。(第1770飛行隊も進出した。)イギリス太平洋艦隊の空母艦載機とともに、日本軍の占領下にあったオランダ領東インドにある製油所や飛行場の攻撃任務を遂行。1945年7月には東京上空に進出し、イギリス軍で初めて日本本土上空に侵入した。
 
第2次世界大戦終了後、本機はイギリス海軍のみならずカナダやオーストラリアでも使用され、カナダ海軍では65機の「AS. MkV」型を1946年から1956年にかけて、オーストラリアでも同型他が空母「シドニー」やアルバトロス空軍基地などで運用された。イギリス連邦以外では、オランダが1946年1月18日から同年6月20日までに30機の「F. MkI」型をイギリスから受け取り、その半分が独立戦争の緊張下にあるオランダ領東インドに配備された。
ファイアフライは朝鮮戦争でも使用されたが、イギリスでは1956年に「フェアリー・ガネット」に交換され、ファイアフライは第一線から姿を消した。
 
ファイアフライの総生産数は1702機とイギリス海軍の戦闘機としてはかなりの数であり、現存する機体は24機、うち3機が現在でも飛行可能な状態にある。
ちなみに、総生産数1702機のうち、「F. MkI」型は429機である。

小ネタ

◆グリフォン・エンジン
試作機は1941年の12月に初飛行が成功。その後の各種試験もパスして生産も順調に… とはならなかった。
当時はマーリン・エンジン生産に大忙しでグリフォンの生産にまで手が回らなかった。
結局引き渡しが始まったのは1943年3月となった。
 
出典:『世界の駄っ作機番外編 蛇の目の花園』より要約


外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

WTフォーラム・データシート

 

公式Devログ

Fairey Firefly F.Mk.I and F.Mk.V

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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  • やはり翼内でしかも離れてるから正面の撃ち合いには弱いなー。 -- 2016-11-29 (火) 05:40:48
    • (わいは逆にイスパノ4門だからヘッドオンには強い方だと思ってる、実際よく勝つ) -- 2016-11-29 (火) 06:40:29
      • たぶん俺の狙い方が下手なんやな。 -- 2016-12-01 (木) 03:37:37
      • まあ精度悪いしエアターゲットに曳光弾無いから狙って当てるのは難しいから多少はね?交差を800mとかにしておくと勝ちやすいかも。ただもともと弾持ち悪いから非効率であることに違いはないし、あまり積極的に狙ってくものでもない。 -- 2016-12-01 (木) 08:04:28
  • こんな構造にするんなら後ろに防護機銃を取り付けたらいいのに… -- 2016-12-03 (土) 22:52:10
    • じゃあ操縦士と航法士と機銃手の三座艦上戦闘機にしよう!(英国面) -- 2016-12-04 (日) 00:55:14
      • すごい弱そう…。それとも単発攻撃機かな? -- 2016-12-04 (日) 00:56:58
      • あれ?なんかアメリカにこんな機体あったような -- 2017-01-04 (水) 17:30:53
    • 一応艦上戦闘機として設計されたわけだし、銃座をつけることによるメリットよりもデメリットの方が問題視されたんじゃない?戦闘機は速度が命だし。それにモスキートのように、必ずしも銃座が必要ではないっていう例もある。 -- 2016-12-04 (日) 00:56:03
    • デファイアント「ん?」ロック「呼んだ?」 -- 2016-12-04 (日) 01:11:31
    • 機銃って意外と重量物だからなあ -- 2016-12-04 (日) 01:41:05
  • 使ってる人を全く見かけないんだけど、もしかして趣味機体なのか? -- 2016-12-04 (日) 02:04:36
    • 絶賛使用中。制空戦で6機くらいは落とせるようになったので結構イケる機体だと思うようになってきた。 -- 2016-12-04 (日) 08:10:40
    • ある意味では合ってる。改修前は昇らない、曲がらない、加速鈍い、イスパノMkⅡだからありえんタイミングでジャムるの4重苦を抱えた機体だが、改修を進めればある程度曲がるし昇る機体になる。イスパノもマシになるし。 -- 2016-12-04 (日) 08:33:17
    • ただ単騎でバタバタやっつけるような機体じゃない。誰かのサポートで光る感じ。でもたまにKSだなんだって食ってかかられるから困ったもの。 -- 2016-12-05 (月) 04:13:15
  • イスパノの弾数が...増えてる!? -- 2016-12-21 (水) 17:05:59
    • 搭載弾薬数640…疲れてるのかな… -- 2016-12-23 (金) 14:02:36
      • 爆弾のリロード時間も減ってるぞ!! -- 2016-12-23 (金) 22:57:00
    • ありがてぇ・・ありがてぇ・・・ -- 2016-12-24 (土) 12:18:59
    • 地味に弾数足りないと感じてた矢先に、このニュースはありがたい。 -- 2016-12-24 (土) 13:16:13
  • コイツ、フライトモデルに変更でもあったのかな? 前より心なしか素直に曲がるようになってる気がする。気のせいかな? -- 2016-12-25 (日) 11:10:00
  • 前は遅いし昇らないイメージがあったからあまり乗らなかったけど、久しぶりに乗ったらイスパノ4門のゴリ押しでそれなりに活躍できた。多少は旋回できる分、ファイアブランドよりか使いやすいかも… -- 2016-12-31 (土) 13:16:26
  • ちょっと機首がフラフラするのが・・・イスパノ4門は強いけど -- 日本人の誰か? 2017-01-05 (木) 22:34:10
  • 爆弾のリロード時間短くなったの?前だとワザとやられて次の機体で出たほうが効率良いくらいだったけど…。 -- 2017-01-28 (土) 00:53:17
    • 乗員スキルの画面で表示されるリロード時間は変わってないです。 -- 2017-01-28 (土) 22:28:45
  • こいつを使って開幕で駆逐艦爆撃するのが楽しすぎてやめられない。ただ狩られる可能性高いので非推奨。 -- 2017-02-10 (金) 10:32:33
    • そう言えばコイツ何気に1000lb爆弾積めたんだっけか。でも対地には同じく1000lbが搭載出来て低空の加速と速度が優秀なタイフーンがいるからなぁ...完全に好みだねRB -- 2017-02-10 (金) 10:35:32
      • イスパノ4門をBR3.7に持って行けて、なおかつ1000lb2発持てるという長所を活かしてあげて…。 -- 2017-02-10 (金) 10:59:12
  • 今回のアプデで、弾数640発から240発に戻りやがりました。 -- 2017-03-17 (金) 13:36:46
    • Mk.V使います(ブチギレ)(本気の絶望) -- 2017-03-17 (金) 13:58:43
    • やってらんねぇよ… -- 2017-03-17 (金) 17:12:52
    • お、このアサルトとか言うので活躍できそうやな!→「 2 4 0 発 」 -- 2017-03-17 (金) 21:51:43
    • 久しぶりに使おうと思ったら妙な違和感があったんだがそういうことか… -- 2017-03-27 (月) 04:46:30

*1 かつては携行弾数が計240発と異様に少なかった。